SNSで話題の「アレクサンドラ構文」、見かけましたか?「何かの呪文?」と思った方もいるかもしれません。
ご安心ください。これは「読解力を測るテストに出てきた、ちょっと意地悪な一文」の通称です。
この記事では、難しい文法解説は一切なし!「アレクサンドラ構文」の元ネタと話題の理由を、明日すぐ話せるように3分で解説します。読み終えれば、あなたもこの話題をスッキリ理解でき、同僚との雑談で使えること間違いなしです。
まずは見てみよう!これが元ネタの「アレクサンドラ構文」だ
百聞は一見にしかず。まずは、話題の文章そのものを見てみましょう。あなたなら、どの選択肢を選びますか?
「仏教は東南アジアの多くの地域に広まったが、タイでは一部の山岳民族は仏教を信仰していない。同様に、日本では、仏教の信仰は必須ではない。アレキサンドラというインコは、仏教を信仰していないことが知られている。この文脈において、以下の文中の一節として意味が通るものをすべて選びなさい。」
設問:「( )、タイの山岳民族やアレキサンドラは仏教を信仰していない。」
選択肢:
- タイと同様に
- 仏教を信仰しない点で
- 東南アジアの多くの地域で
- 日本と同様に
いかがでしょうか。正解は、この後のセクションで解説します。
この不思議な文章、実は「アレクサンドラ構文」の出所は、『リーディングスキルテスト(RST)』という読解力を測るテストなんです。このテストは、AI研究の第一人者である新井紀子さんが中心となって開発したもので、文章の意味を正しく理解する力を測るために作られました。
なぜ間違える?名前の由来と“ひっかけ”の構造を暴露
さて、先ほどの問題の正解は「2. 仏教を信仰しない点で」です。「4. 日本と同様に」を選んでしまった方、実は仲間がたくさんいるのでご安心ください。
まず、なぜ「アレクサンドラ」?と思った方、鋭いですね。実は、この構文の名前の由来は、文章に出てくるインコの名前『アレキサンドラ』なんです。このインコが、文章をややこしくしている犯人の一人です。
多くの人が間違えてしまう理由は、人間の思考のクセにあります。「タイでは〜。同様に、日本では〜。アレキサンドラは〜。」と3つの事柄が並んでいると、私たちはつい「この3つは全部同じ仲間だ」と直感的に判断してしまうのです。しかし、文章をよく読むと、「タイの山岳民族」と「アレキサンドラ」の共通点は「仏教を信仰していない」という事実だけで、「日本」の話とは直接つながりません。この構造的な“ひっかけ”が、多くの人を誤答に導いてしまうのです。

大学生の4割が不正解!話題の本当の理由「機能的非識字」とは?
このアレクサンドラ構文がこれほど大きな話題になった本当の理由は、その衝撃的な正答率の低さにあります。
教育測定研究所の公式データによれば、アレクサンドラ構文の問題の正答率はなんと高校生で38%、大学生ですら64%しかありませんでした。つまり、大学生の4割近くが、この文章を正確に読み解けなかったのです。
アレクサンドラ構文の正答率の低さが、近年注目されている『機能的非識字』という問題を象徴するものとして、メディアなどで取り上げられ、大きな話題を呼びました。
ちなみに「機能的非識字」とは、難しい言葉に聞こえますが、要するに「文字はスラスラ読めるけど、文章に書かれている意味は正確に理解できない状態」のことです。この問題提起が、多くの人にとって「自分は大丈夫だろうか?」と考えるきっかけとなり、SNSなどで一気に拡散された、というわけです。
まとめ:これであなたも「アレクサンドラ構文」マスター!
それでは、「アレクサンドラ構文」の要点を3つのポイントで振り返りましょう。
- ① 元ネタは「読解力テスト」の一文の通称。
- ② 名前の由来は、文中に登場するインコの「アレキサンドラ」。
- ③ 大学生でも間違うほどややこしく、「読解力低下」の象徴として話題に。
これであなたも「アレクサンドラ構文」についてバッチリです!明日、職場で「アレクサンドラ構文って知ってる?」と話のきっかけに使ってみてはいかがでしょうか。
他にも話題の言葉があれば、ぜひ私たちのサイト “BuzzWord Breaker” で検索してみてください!
[参考文献リスト]
- 教育測定研究所, 「リーディングスキルテスト)コラム|「アレクサンドラ」の衝撃」, https://s4e.jp/reading-skill-test/column/alexandra/