「中型免許って、結局いくらかかるの?」「教習所と一発試験、どっちが安いの?」——この疑問は、運送・建設・配送の仕事を考え始めたタイミングで必ず出てきます。
結論から言うと、中型免許の費用は “どの取得ルートか” と “いま持っている免許(普通/準中型/8t限定など)” で大きく変わります。さらに、見落としがちなのが 試験手数料・取得時講習・補習(追加教習)・再試験 などの「あとから積み上がる費用」です。
この記事では、費用を 内訳で分解して、あなたが「総額で損しない」選び方まで一気に整理します。
[著者情報]
著者:佐藤 恒一(さとう こういち)
肩書き:元・指定自動車教習所 教習指導員(商用車系の料金相談・進路相談を担当)
専門領域:中型・準中型の取得ルート設計/費用の内訳整理/一発試験の現実的な難易度解説
スタンス:「できるだけ安く」よりも、「総額と期間でムダが出ない」選び方を最優先に案内します。
中型免許の費用で「最初に決めるべきこと」
中型免許の費用は、次の3つを決めると一気に見通しが良くなります。
- 取得ルート:教習所ルート/一発試験ルート
- いまの所持免許:普通免許/準中型/中型8t限定(旧普通)など
- 優先順位:最安か、最短か、確実性か(総額で見た安さ)
【重要】このテーマはYMYLです(お金+仕事+安全)
「中型免許の費用」は、まとまった支出と、就職・転職・収入に直結します。さらに中型車は業務利用が多く、安全領域にも関係します。つまり Financial Security(経済的安定)+Safety の要素が強いYMYLトピックです。根拠として、公的機関(警視庁・県警・県公式サイトなど)の手数料情報を優先します。
中型免許の費用は「教習料金+公的手数料+講習費」で決まる
中型免許の支払いは、だいたい次の足し算です。
- 教習所に払うお金:入学金/技能・学科/検定/追加教習(発生したら)
- 試験場に払うお金(公的手数料):受験料・交付料・試験車使用料など
- 取得時講習(必要な人のみ):指定教習所卒業だと免除されることが多い一方、一発試験ルートだと必要になるケースが代表的です
例として警視庁では、中型免許を試験場で受験する場合の手数料が 9,250円(受験料・試験車使用料・交付料の合計) と案内され、さらに 取得時講習 24,150円 が別途必要と明記されています。
一方、指定教習所を卒業して手続する場合は 4,000円(受験料+交付料) と案内されています(警視庁例)。
【結論】: 「教習料金だけ」で比較すると、費用の判断をほぼ必ず誤ります。
なぜなら、中型免許の総額は「追加教習」「再試験」「取得時講習」「試験場の試験車使用料」など、“想定外の加算” で膨らみやすいからです。中型免許の目的が仕事なら、総額と取得期間をセットで設計すると後悔が減ります。
中型免許の費用:教習所ルートと一発試験ルートの違い
教習所ルート(指定教習所 → 卒業 → 手続)
- 支払いの中心は教習所
- 公的手数料は比較的少額(例:警視庁 4,000円)
- ただし教習所料金は地域や所持免許で差が大きい
- 例として、普通免許所持者向けの中型プランで 20万円台の提示が見られます(教習所の料金例)。
一発試験ルート(試験場で技能試験 → 取得時講習 → 交付)
- 表面上の出費が少なく見えるが、現実は「再試験+講習」で積み上がりやすい
- 警視庁例:
- 試験手数料など 9,250円
- 取得時講習 24,150円
- 取得時講習の手数料は県により体系が提示されており、例として岡山県の公開情報では 大型・中型・準中型(普通免許保有者)の取得時講習が18,600円 とされています。

| 取得ルート | 主要コスト | 公的手数料の例 | 追加費用が出やすいポイント | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 教習所ルート | 教習料金(所持免許・地域で変動) | 例:警視庁 4,000円(受験料+交付料) | 追加教習・再検定(規定時間オーバー) | 最短で確実に取りたい人/仕事で期限がある人 |
| 一発試験ルート | 試験場の受験+講習 | 例:警視庁 9,250円+取得時講習 24,150円 | 再試験(受験料・試験車使用料が都度)/取得時講習は別建て | 運転経験が濃く、試験対策に時間を割ける人 |
| 取得時講習(参考) | 講習手数料 | 例:岡山県 18,600円(大型・中型・準中型/普通免許保有者) | 県ごとに手数料体系があるため要確認 | 一発試験ルートで必要になりやすい |
「安く取る」の落とし穴:追加費用が発生しやすい3パターン
1) 一発試験ルートで再試験が続く
一発試験は、合格までに複数回受ける前提で考える人もいます。警視庁の案内でも、再試験の場合はその都度費用がかかることが明記されています。
2) 教習所ルートで追加教習(補習)が発生する
教習所の「最安プラン」は、規定時限を超えたときの追加料金が別になることがあります。料金表に再技能検定料や延長教習料が別途記載される例もあります。
3) 取得時講習の費用を計上していない
取得時講習は、公的情報として県サイトや県警サイトで手数料が明示されていることがあります。まず「自分の都道府県の取得時講習手数料」を確認すると、総額の見積りが崩れません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 中型免許の費用は全国で同じですか?
中型免許の教習料金は教習所ごとに異なります。さらに試験場手数料や取得時講習の手数料も、公開情報が都道府県単位で提示されるため、都道府県で差が出る前提で確認するのが安全です。
Q2. 教習所ルートの「公的手数料」はどれくらいですか?
警視庁の案内例では、中型免許の指定教習所卒業者等の手続で 4,000円(受験料+交付料) とされています。
Q3. 一発試験ルートは本当に安いですか?
試験手数料だけを見ると安く見えますが、警視庁例では 9,250円 に加えて 取得時講習 24,150円 が必要です。
さらに再試験が重なると、総額は上がりやすくなります。
Q4. 取得時講習の費用はどこで確認すべきですか?
都道府県の公式情報(県・県警・公安委員会)に手数料一覧が載ることがあります。例として岡山県、青森県警は取得時講習の手数料を明示しています。
中型免許の費用で後悔しない「決め方」
- 中型免許の費用は 取得ルート × 所持免許 × 追加費用 で決まる
- 教習所ルートは、公的手数料は少なめだが、教習料金は幅がある
- 一発試験ルートは、取得時講習と再試験で総額がブレやすい
- 最初にやるべきは、「自分の都道府県の試験場手数料・取得時講習」+「近隣教習所の料金」 を同じフォーマットで並べて、総額で比較すること
「中型免許の費用を最安にしたい」なら、次の順で動くと迷いません。
- 自分の都道府県の試験場サイトで「中型免許 試験 手数料」「取得時講習 手数料」を確認
- 近隣2〜3校の教習所で「所持免許別(普通/準中型/8t限定)」の総額見積りを取る
- 期限がある人は教習所ルート、時間と試験対策ができる人は一発試験ルートも検討
[参考文献リスト]