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「憚られる」の意味は?使い方と例文、差し控えるとの違いまで最短整理

佐伯(ビジネス文書・敬語の編集者/企業研修講師)
社外メール・言い回しのニュアンス設計を専門に、企業向け研修やテンプレ整備を担当。
「丁寧にしたいのに、言葉選びで送信できない」を最短で解決するのが得意です。

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送信ボタンを押す直前、文章の一部を見返して──
「憚られるって書いたけど、これ、変じゃない?」
そんなふうに手が止まっていませんか。

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結論から言うと、「憚られる」は“理由”が合っていれば正しく丁寧です。逆に、理由が弱いまま使うと急に大げさになります。だからこそ今日は、理由で言葉を選ぶところまで一緒に整理します。


「憚られる」の意味を、まず最短で整理します

「憚られる」=気が引けて、しにくい。
この“気が引ける”の中身は、だいたい次のどれかです。

  • 恥ずかしさ:自分から言い出すのが照れくさい
  • 畏れ(おそれ):目上・公的な場で、軽々しく言えない
  • 差し障りへの警戒:言うと角が立つ/波風が立つ気がする

元の語「憚る(はばかる)」は、辞書の説明として「対象を敬遠して距離を置く」「差し障りがある」など、意味の幅を持つ言葉として扱われています。
だから、「憚られる」も “心理的にブレーキがかかる” という方向で理解するとズレにくいです。


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「憚られる」を使っていい場面・避けたい場面

使っていい場面(理由が“心理”のとき)

  • 褒めたいけど照れる:例)「手前味噌ですが、評価いただけると幸いです(憚られますが…)」
  • 目上に強く言いにくい:例)「恐縮ですが、念のため確認が必要と存じます」
  • 角が立ちそうで控えたい:例)「ここでの詳細共有は憚られます」

避けたい場面(理由が“客観”なのに心理語を使うと違和感)

  • 規定・契約・手順でNGなのに「憚られる」と書く
    → この場合は 「差し控える」 が一番安全です(理由が客観だから)。

憚られると差し控えるの使い分けを理由別に示した判断フロー図


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「差し控える」「遠慮する」「躊躇する」との違い

「憚られる」と類語の違い(ビジネスで迷わない整理)
言葉理由のタイプ硬さ例(そのまま使える)向いている場面
憚られる心理(恥/畏れ/気後れ)やや硬い「詳細はここでは憚られます」発言・共有を控える“気持ち”が主因
差し控える客観(規定/立場/手順)丁寧で安全「規定により回答は差し控えます」社外メールの断り・制限の説明
遠慮する配慮(相手優先)やわらかい「今回は遠慮いたします」強く断りたくない、角を立てない
躊躇する迷い(決めきれない)中立「判断を少し躊躇しています」自分の迷い・判断保留の説明

「憚られる」は 心理理由、「差し控える」は 客観理由
この関係を文章で明示できると、読み手は納得しやすく、誤解も減ります。


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コピペOK:ビジネスで安全な例文

1) 情報共有を控えたい(憚られる系)

  • 社外:「現時点では未確定事項のため、詳細の共有は憚られます。」
  • 社内:「関係者調整前のため、この場での言及は憚られます。」

2) ルールで断る(差し控える系)

  • 「契約上の都合により、個別の数値開示は差し控えます。」
  • 「社内規定により、当該資料の外部共有は差し控えます。」

3) 角を立てずに断る(遠慮する系)

  • 「今回は見送らせていただければ幸いです。」
  • 「恐れ入りますが、今回は遠慮いたします。」

【結論】: 「憚られる」は“丁寧な断り”に見えて、理由が薄いと回りくどく聞こえます。迷うときは「差し控える+理由一言」が一番安全です。

なぜなら、社外メールで揉める原因は“言葉の格”よりも“理由の不透明さ”であることが多いからです。言い回しを難しくするより、理由を短く添えるほうが、相手の納得は早くなります。この知見が、あなたの送信前の迷いを減らせたら嬉しいです。


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よくある質問(FAQ)

Q1. 「憚られる」は失礼ですか?

失礼ではありません。ただし硬い語なので、理由が心理的でないのに使うと不自然になりやすいです。迷う場合は「差し控える」を選ぶと安全です。

Q2. 「憚る(はばかる)」と「憚られる」はどう違う?

「憚る」は動詞の基本形で意味の幅が広く、「憚られる」は「〜するのは憚られる」の形で、**“しにくい気持ち”**を表す場面でよく使われます。

Q3. ことわざ「憎まれっ子世に憚る」の「憚る」は同じ意味?

ここでは「世の中で幅をきかせる」の意味で使われます。つまり、日常の「気が引ける」とは別の意味領域です。


まとめ:迷わないコツは「理由→言葉」の順

  • 憚られる:恥・畏れ・気後れなど「心理理由」で控える
  • 差し控える:規定・契約・立場など「客観理由」で控える
  • 迷うなら、差し控える+理由一言が最も安全

送信前に手が止まるのは、慎重さがある証拠です。
次からは「控える理由は何か」を一度だけ確認して、言葉を選んでください。文章は驚くほどスムーズになります。