「お庭のハツユキカズラ、もっと増やせたら素敵だなぁ…でも、私なんかにできるかな?」
そんな風に思っていませんか?こんにちは、ガーデニングアドバイザーの森野くまこです。植物を育てるのって、楽しいけれど少し不安もありますよね。結論から言いますね。大丈夫、ハツユキカズラは驚くほど簡単に増やせます!
この記事は、「園芸は初めて」というあなたのための、世界一やさしいハツユキカズラの増やし方教室です。専門用語は使いません。写真を見るように、一つひとつの手順をゆっくりと解説していきます。
この記事を読み終える頃には、ハツユキカズラを増やすときに失敗しないためのたった3つのコツが分かり、自信を持って「挿し木(さしき)」という方法にチャレンジできるようになりますよ。
はじめに。「難しそう」と感じる、その不安によりそわせてください
私の園芸教室に初めていらっしゃる方も、皆さん同じ不安を口にします。「どの枝を切ればいいんですか?」「特別な土がないとダメですよね?」「もし枯らしてしまったらどうしよう…」と。そのお気持ち、とてもよく分かります。
でも、ハツユキカズラを増やすことに関しては、本当に心配しなくて大丈夫なんですよ。
なぜなら、ハツユキカズラはもともと日本に自生している「テイカカズラ」という植物の仲間で、日本の雨や風、暑さや寒さにとても強い性質を持っているからです。いわば、生まれながらにして丈夫な子なのです。だから、私たちが少しだけお手伝いしてあげるだけで、自分の力でぐんぐん根っこを出してくれます。
難しく考えずに、まずは「ちょっと試してみようかな」くらいの軽い気持ちで、この先を読み進めてみてくださいね。
一番かんたんな「挿し木」の全手順【写真でゆっくり解説します】
ハツユキカズラを増やす方法はいくつかありますが、初心者さんに最もおすすめで、一番かんたんな方法が「挿し木(さしき)」です。挿し木とは、元気なつる(枝)の一部を切って、土に挿して根を出させる方法のこと。
ここでは、その挿し木の手順を5つのステップに分けて、写真を見るようにゆっくり解説していきます。
ステップ1:元気な枝を切る(剪定がチャンス!)
まず、親となるハツユキカズラから、挿し木に使うための枝(挿し穂(さしほ)と呼びます)を切り出します。
「ちょっと伸びすぎたかな?」と感じる、元気でいきいきとしたつるの先端を選びましょう。長さはだいたい10cmくらいが目安です。もしお庭のハツユキカズラの形を整える剪定(せんてい)をする予定があれば、その作業は絶好のチャンスです。剪定で切り落とした枝が、そのまま挿し木のための材料になるので、一石二鳥ですよ。
ステップ2:下のほうの葉っぱを整理する
切った枝の下半分についている葉っぱを、手で優しく取り除きます。先端のほうの葉を2〜3枚だけ残すイメージです。
このひと手間には、土に埋まる部分から根が出やすくなるように促し、葉から水分が蒸発しすぎるのを防いで、枝が疲れてしまうのを防ぐという大切な役割があります。
ステップ3:コップの水でお水を吸わせる
コップや空き瓶に水を入れ、切った枝の切り口を1時間ほど浸けておきましょう。
これは「水揚げ(みずあげ)」という作業で、枝がこれから頑張るための水分をたっぷりと補給させてあげる工程です。このステップを行うことで、挿し木の成功率がさらに高まります。
ステップ4:ポットやプランターの土に挿す
いよいよ土に挿していきます。小さなビニールポットがあればベストですが、なければ今あるプランターの隅っこでも大丈夫です。
枝の半分くらいが隠れるまで、土に優しく挿し込みましょう。このとき、指で軽く穴をあけてから挿すと、枝の切り口を傷めずに済みます。
ステップ5:根が出るまで優しく見守る
あとは、根っこが出てくるのを待つだけです。だいたい1ヶ月もすれば、新しい根が伸び始めます。
その間は、土の表面が乾いたらお水をあげるようにして、直射日光が当たらない明るい日陰で管理してあげてください。「がんばれー」と声をかけてあげるのも、いいかもしれませんね。
失敗しないための、たった3つの約束ごと
ここまで読んで、「私にもできそう!」と思っていただけたら、とても嬉しいです。最後に、あなたの初めての挑戦が成功するために、これだけは覚えておいてほしい「3つの約束ごと」をお伝えします。
約束1:焦らないこと
挿し木をした後、最初の数週間は見た目にほとんど変化がありません。ここで「失敗したかも…」と焦って抜いてしまうのが、一番よくある失敗パターンです。ハツユキカズラは強い植物ですが、根を出すのには少し時間が必要です。土が乾いていないかだけを気にかけ、あとは気長に待ってあげましょう。
約束2:土にこだわりすぎないこと
園芸の本を読むと、挿し木には「赤玉土(あかだまつち)」などの清潔な土が推奨されていることがあります。もちろん赤玉土を使えばより確実ですが、ハツユ”キカズラの挿し木は、水はけさえ良ければお庭やプランターの土でも十分に成功します。まずは家にある土で気軽に試してみること。この気軽さが、ガーデニングを楽しむ上でとても大切です。
【結論】: まずは特別な用土を買わずに、今あるプランターの隅っこで試してみてください。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、完璧な道具を揃えようとするあまり、行動へのハードルを上げてしまうからです。私の経験上、「まずはやってみる」という小さな一歩を踏み出せた人ほど、ガーデニングの楽しさに気づき、長く趣味を続けられています。
約束3:ピンクの葉が出なくても慌てないこと
ハツユキカズラの魅力であるきれいなピンクや白い葉は、「新芽(しんめ)」に現れる特徴です。挿し木で根付いたばかりの葉が緑色でも、まったく心配いりません。株が元気に成長し、剪定によって新しい芽の成長が促されると、次々と美しい葉を見せてくれるようになります。
これで安心!ハツユキカズラのQ&Aコーナー
最後に、生徒さんからよくいただく質問にお答えしますね。
Q. 道具は何か特別なものが必要?
A. いいえ、特別な道具は必要ありません。よく切れる清潔なハサミと、お水を入れるコップ、そして土と小さなポット(またはプランターの空きスペース)があれば、今日からでも始められますよ。
Q. 根っこが出たら、その後はどうすればいいの?
A. ポットの底から根が見えるくらいに成長したら、お好きな鉢やお庭の場所に植え替えてあげるサインです。植え替えた後は、ハツユキカズラを地面を覆うグランドカバーとして広げていくのも素敵ですね。
Q. きれいなピンクの葉をたくさん出すコツは?
A. 答えは「剪定(せんてい)」です。伸びすぎたつるを定期的にカットしてあげることで、新しい芽がたくさん出てくるようになり、結果として美しいピンクや白の葉を長く楽しむことができます。
まとめ:さあ、あなたの手で小さな命を増やしてみませんか?
この記事では、園芸初心者の方でも安心して挑戦できる、一番やさしいハツユキカズラの増やし方をご紹介しました。
- 一番かんたんな方法は「挿し木」
- 最適な時期は、植物が元気な6月〜8月上旬
- 「焦らない」「土にこだわりすぎない」「新芽の色で慌てない」という3つの約束を守ること
たったこれだけで、あなたの手でハツユキカズラを増やすことができます。
さあ、ハサミを持って、お庭に出てみませんか?あなたの手で、小さな命を増やす喜びを、ぜひ味わってみてくださいね。この挑戦が、あなたのガーデニングライフの素敵な第一歩になることを、心から応援しています。
[参考文献リスト]
- GreenSnap (2023) 「ハツユキカズラの育て方|増やし方は?剪定と挿し木の時期はいつ?」https://greensnap.co.jp/columns/grow_hatsuyukikazura
- HORTI by GreenSnap (2023) 「ハツユキカズラ(初雪カズラ)の育て方|挿し木での増やし方や剪定は?」https://horti.jp/8493
- となりのカインズさん (2023) 「ハツユキカズラの育て方とは? 水やりのコツや肥料の与え方、挿し木で増やす方法などについて解説【カインズ植物図鑑】」https://magazine.cainz.com/article/19051