「隔週で会議ね」と言われたのに、相手は“来週”のつもりで、こちらは“再来週”のつもり。カレンダーを開いた瞬間に、背中がヒヤッとした経験はありませんか。
隔週は日常でも仕事でもよく出るのに、**起点(どの週から数えるか)**が共有されていないと、簡単にズレます。この記事では、隔週の意味を一言で整理したうえで、実務でズレない決め方まで落とし込みます。
隔週の結論:隔週=「一週おき」=「2週間に1回」
隔週は、間に1週間はさむリズムです。つまり 「一週おき(=2週間に1回)」。この定義さえブレなければ、ほとんどの混乱は防げます。(出典:Domani「隔週とは?」
ただし、混乱が起きる本当の原因は、意味ではなく次の一点です。
「どの週を“1回目”としてスタートするか」が言葉だけだと決まらない。
『隔週』がズレる場面はだいたい3パターン
隔週が噛み合わないとき、現場ではだいたい次の“ズレ方”が起きています。
| ズレの原因 | ありがちな状況 | 起きるトラブル |
|---|---|---|
| 起点が未共有 | 「隔週の火曜で」とだけ言われる | 来週/再来週の認識が割れる |
| 月の週数のブレ | 第5週がある月・祝日がある月 | 「今月3回?2回?」で混乱 |
| 言い換えが曖昧 | “隔週”を“月2回”扱い | 月初・月末で回数がズレる |
ここからは、定義を“カレンダー上の動き”として固定します。
隔週の意味を、カレンダーで一発理解する
隔週は、「やる週」と「やらない週」を交互にするだけです。
たとえば「隔週で会議」を、1月の第1週から始めるとこうなります。
| 週 | 第1週 | 第2週 | 第3週 | 第4週 | 第5週(ある月) |
|---|---|---|---|---|---|
| 実施 | 実施 | 休み | 実施 | 休み | (起点次第) |
この「起点次第」がクセ者なので、次の章でズレない言い方に変換します。なお、「隔」という字自体に“ひとつ置く”ニュアンスがある、という説明も多くの解説で使われています。(出典:オフィスつみき「隔週とは?」https://office-tsumiki.com/news/column/biweekly-every-week-difference-business/)

実務で迷わない「隔週」の決め方
隔週を“言葉”のまま運用するとズレます。なので、運用ルールを先に決めるのがコツです。
1) まず「起点」を日付で固定する
「隔週の火曜」ではなく、**「初回は1/13(火)で、以後隔週」**のように、最初の1回を日付で確定します。これだけでズレの8割は消えます。
2) “第◯週型”か“14日ごと型”かを選ぶ
隔週には、現場でよく使われる運用が2つあります。
| 運用タイプ | 例 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 第◯週型 | 第2・第4火曜 | 月の中で整えたい(会議・保守) | 第5週がある月は「どうするか」要決め |
| 14日ごと型 | 1/13→1/27→2/10… | “間隔”を一定にしたい(面談・納品) | 月をまたぐと「月2回」と一致しない |
3) 「月2回」と言いたくなったら、いったん止まる
隔週=月2回、になりがちですが、月によっては月3回になることがあります(第5週がある、起点が月初寄りなど)。なので、回数で伝えるなら **「第2・第4」**のように週指定に寄せたほうが安全です。
【結論】: 「隔週」は、**初回日付+運用タイプ(第◯週 / 14日ごと)**までセットで伝えるのが一番ラクです。
なぜなら、隔週のトラブルは“意味の誤解”ではなく“起点の未共有”で起きることがほとんどだからです。最初にここを握っておくと、後から調整が入っても話が早くなります。
隔週休2日制の「隔週」も同じ意味。ただし制度は別物
求人で見かける **「隔週休2日制」**は、週休2日と週休1日が交互になる制度です。(出典:Indeed Career Guide「隔週休2日制とは?」
混同されやすいので、制度の言葉を表で整理します。
| 表記 | 休日の考え方 | ざっくりイメージ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 隔週休2日制 | 週休2日と週休1日が交互 | 2日休みの週が“隔週”で来る | 連休になるとは限らない(企業差) |
| 週休2日制 | 月に1回以上、週2日の休みがあればOK | 週2休みが毎週とは限らない | 表記だけで休日数は読めない(運用差) |
| 完全週休2日制 | 毎週必ず2日以上休み | 週2休みが固定で続く | 土日休みとは限らない(シフト制も) |
英語の“biweekly”は注意(日本語の隔週より曖昧)
もし海外メンバーとのやりとりがあるなら、ここは知っておくと得です。
英語の biweekly は **「2週間に1回」**の意味でも **「週2回」**の意味でも使われ、文脈がないと曖昧になり得ます。
なので英語では、every other week / every two weeks / twice a week のように、言い換えて明確にするのが安全です。
FAQ:隔週でよくある疑問
Q1. 隔週は「月2回」と同じですか?
同じとは限りません。隔週は“間隔”の言葉なので、起点や月の週数によって月3回になることがあります。
Q2. 「隔週の火曜」って、来週ですか?再来週ですか?
起点がないと決まりません。**「初回は◯/◯(火)」**と日付で決めてください。
Q3. 第5週がある月はどうすればいい?
おすすめはどちらかに統一です。第◯週型なら「第5週はなし」、14日ごと型ならそのまま実施。ルールがあるだけで揉めません。
Q4. 隔週休2日制は、月の休みは何日くらい?
4週換算なら「週休2日×2週+週休1日×2週」で平均月6日、という説明が一般的です。(出典:Indeed Career Guide「隔週休2日制とは?」https://jp.indeed.com/career-advice/finding-a-job/what-is-bi-weekly-holiday)
まとめ:隔週は「意味」より「運用」を固定すると勝ち
隔週は 一週おき(2週間に1回)。ただしズレる原因は、起点が共有されていないことです。
迷わないために、次の形で決めてしまうのが最短です。
「初回は◯月◯日(曜日)。以後、(第◯週型/14日ごと型)で隔週」
[著者情報]
森口 恒一(もりぐち こういち)
業務コミュニケーション改善アドバイザー/社内文書・用語統一の運用設計を支援。会議体の設計、就業規則まわりの表記揺れ整理、スケジュール運用の標準化など「ズレで揉めない仕組み作り」が専門。
スタンス: 読者の“確認コスト”を最小にし、現場が揉めない言い方に落とし込みます。