「気づいたら机の上が缶バッジだらけ」「かわいく飾りたいのに、賃貸だから壁に穴をあける勇気が出ない」。
缶バッジが増えてくると、多くの人が同じ壁にぶつかります。
この記事では、推し活歴10年以上・缶バッジ500個超えの筆者が、狭い賃貸でも推しの缶バッジを傷つけず、ホコリから守りながら飾るための全体設計図をまとめました。
読み終わる頃には、あなたの部屋のどこに、どの缶バッジを、どんな方法で飾るかがイメージできて、「1軍・2軍・保管用」に分けて整理を始めたくなるはずです。
缶バッジの飾り方で悩むのは普通です。まず「問題の正体」を知ろう
缶バッジの飾り方に悩んでいる人は、とても多いです。
まずは、缶バッジがごちゃつきやすい理由と、片づけが止まってしまう本当の原因をはっきりさせていきます。
缶バッジがごちゃつきやすい三つの理由
- サイズと形が似ている缶バッジが大量にあるから
- 同じような丸い形が増えると、「どれをどこに置いたか」が一気に分かりづらくなります。
- 種類で分けたつもりでも、イベントごと・キャラごと・衣装ごとなど、分類の軸が増えていきやすいことも大きな原因です。
- 収納と飾る場所を同じスペースで済ませようとするから
- 棚の上や机の一角に、
「とりあえず置いておく缶バッジ」と「きちんと飾りたい缶バッジ」が混在すると、一瞬で“積み上げゾーン”になります。 - 本来は、飾る缶バッジと保管したい缶バッジを分けて考えた方が、管理が楽になります。
- 棚の上や机の一角に、
- 一度に“全部飾ろう”と思ってしまうから
- 手元の缶バッジを全部見えるように並べようとすると、スペースが足りないうえ、掃除も大変になります。
- 特に狭いワンルームでは、「壁も棚も埋まったのに、まだ箱の中にもある」という状況が起こりがちです。
「全部見せたい気持ち」が片づかない一番の原因
多くの人は「せっかく集めた缶バッジだから、全部飾ってあげたい」と考えます。
この気持ちは、とても自然で優しい気持ちです。
ただ、現実には以下のような問題が起こりやすくなります。
- ホコリがたまりやすく、掃除のたびにストレスがたまる
- 窓際などに置いて色あせやサビが起きる
- イベント前に持ち出した缶バッジが行方不明になりやすい
そこで筆者は途中から考え方を変えました。
「全部を一度に見せる」のではなく、
“今いちばん見ていたい缶バッジだけを前に出して、残りは安心して眠れる場所を作る”。
この考え方に切り替えるだけで、部屋のごちゃごちゃも気持ちの焦りも、かなり落ち着いていきます。
狭い賃貸は「量」より「動線」を優先した方が楽になる
ワンルームや1Kの賃貸では、缶バッジだけでなく日用品や衣類なども同じ空間に集まります。
そのため、どれくらいの量を飾るかよりも、どこに動線を作るかが大事になってきます。
- ベッド周りは「寝る前に眺めて癒やされるゾーン」
- 机周りは「作業中にチラッと目に入るゾーン」
- 収納棚の中は「大事に眠らせておく保管ゾーン」
このように場所ごとに役割を決めると、缶バッジの飾り方も自然と整理されていきます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 缶バッジの飾り方を考える前に、「どの場所で推しを眺めたいか」を先に決めると、飾り方の迷いがかなり減ります。
なぜなら、場所の役割を決めることで、「ここには1軍だけ」「ここは保管だけ」といったルールが作りやすくなるからです。行き場のない缶バッジを減らせることが、片づけの進みやすさにつながります。
狭い賃貸でも続けられる!缶バッジ飾り&収納の全体設計図
ここからは、狭い賃貸でも続けやすい飾り方として、「1軍・2軍・保管用」の三つのゾーンに分ける考え方を紹介します。
Step1:缶バッジを「1軍・2軍・保管用」に分ける
最初に、飾り方を考える前の準備として、缶バッジを三つのグループに分けます。
- 1軍缶バッジ
- 毎日でも眺めていたい特にお気に入りの缶バッジ
- 新作や思い入れが強い缶バッジ
- 2軍缶バッジ
- 好きだけれど、常に出しておかなくても良い缶バッジ
- 時期や気分によって入れ替えたい缶バッジ
- 保管用缶バッジ
- コレクションとして持っていたい缶バッジ
- 重複分や、今はあまり触らないけれど手放したくない缶バッジ
「1軍・2軍・保管用」に分けると、すべての缶バッジに役割ができて、行き場がはっきりします。
Step2:1軍・2軍・保管用の「場所」を決める
缶バッジの役割が決まったら、今度は部屋のどこに置くかを決めます。
- 1軍ゾーン(見せる収納)
- ベッドサイド・デスク周り・テレビ台の上など、日常的に視線がいく場所
- ワイヤーネット、マグネットボード、フォトフレーム、ディスプレイケースなどが活躍します。
- 2軍ゾーン(入れ替え前提の見せる収納または半分隠す収納)
- 棚の一段・本棚の一角など
- ウッドボックスや蓋付きのケースに入れつつ、一部だけ見えるように飾る方法もおすすめです。
- 保管ゾーン(隠す収納)
- クローゼット・押し入れ・ベッド下収納など
- 缶バッジ収納ファイル、リフィル、クリアケース、引き出しケースなどを使って守ります。
Step3:缶バッジを守る三つのレイヤーを整える
缶バッジを長くきれいに保つためには、「保護レイヤー」を意識することが大切です。
- レイヤー1:缶バッジカバー・スリーブ
- 缶バッジの表面を直接守る役割。
- 傷や汚れから守るために、可能ならすべての缶バッジにカバーをつけるイメージで考えると安心です。
- レイヤー2:ディスプレイケース・ファイル・ウッドボックス
- カバーをつけた缶バッジをまとめて収納する器。
- 見せるケースに入れれば飾りになり、ファイルやケースにまとめれば保管用として扱えます。
- レイヤー3:置き場所(棚・壁面・収納スペース)
- どの家具やどの位置に置くかを決めるレイヤー。
- 直射日光や湿気が強い場所は避けるなど、環境から守る役割があります。
缶バッジカバーとディスプレイケースは、「缶バッジ本体を守りながら飾る」という関係にあります。
缶バッジをカバーで保護してからケースに入れることで、飾りながらも傷や汚れからしっかり守れます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「飾る前にカバーをつける」「カバーをつけた缶バッジをケースかファイルにまとめる」という二つの手順だけでも、缶バッジの寿命はかなり伸びます。
なぜなら、缶バッジが傷む原因の多くは、むき出しの状態でこすれることや、むき出しのまま埃をかぶることだからです。先に保護レイヤーを整えてから飾り方を考えると、「なんとなく飾って後悔する」状態を防ぎやすくなります。
タイプ別・具体的な缶バッジの飾り方アイデア集【賃貸OK】
ここからは、狭い賃貸でもチャレンジしやすい具体的な飾り方を紹介します。
部屋の条件や好みによって、向いている方法が変わるので、比較しながら選べるように整理しました。
賃貸でも安心度が高い主要アイテムの比較
| アイテム名 | 向いている場所 | ホコリ対策度 | 賃貸での安心度 | 難易度 | コスト感 |
|---|---|---|---|---|---|
| ワイヤーネット | ベッド横・机横の壁面や突っ張り棒 | 低い(むき出しになりやすい) | 穴あけが必要な場合はやや低い。突っ張り棒やスタンド併用で上げられる | 中 | 低〜中 |
| マグネットボード | デスク上の壁・冷蔵庫横など | 中(カバー併用で対応しやすい) | マグネットで固定するため、壁に直接穴をあけなければ安心度は高い | 低〜中 | 中 |
| コルクボード | 棚の上・壁面 | 低(表面にホコリが付きやすい) | ピンを使うと壁に跡が残りやすい。イーゼル置きで回避可能 | 中 | 低 |
| フォトフレーム | 棚の上・壁に立てかける場所 | 高(ガラスやアクリルで保護できる) | 壁に掛けずに立てかければ安心度が高い | 低 | 中 |
| ディスプレイケース | 棚の中・ガラス扉の中・テレビ台周辺 | 高(ホコリや汚れに強い) | 置き型なので、賃貸でも安心度は高い | 中 | 中〜高 |
ワイヤーネットとマグネットボードは、どちらも壁面を利用して缶バッジを見せる収納に使えるアイテムですが、ターゲットとなる部屋の条件が少し違います。
- ワイヤーネットは立体的な飾りが得意で、痛バやぬいぐるみと組み合わせたい人と相性が良いです。
- マグネットボードはフラットに並べて整列させやすく、すっきりした印象の飾り方が好きな人に向いています。
壁に穴をあけたくない人向け:ワイヤーネット+粘着タック活用術
壁に穴をあけたくない場合は、ワイヤーネットを直接壁に固定しない方法がおすすめです。
- 突っ張り棒にワイヤーネットを結束バンドで固定して、床と天井の間で自立させる
- 小さな板やフックを粘着タックで壁に貼り、その板にワイヤーネットを引っかける
粘着タックとワイヤーネットは、賃貸でも壁を傷つけずに缶バッジを飾るための組み合わせとしてとても相性が良いです。
ホコリをかぶらせたくない人向け:ケース&フレームディスプレイ
缶バッジをホコリや汚れから守りたい場合は、フォトフレームやディスプレイケースを使った飾り方が向いています。
- 缶バッジにカバーをつけたうえで、
コルクシートや布を敷いたフォトフレームに並べて飾る - ディスプレイケースの中にテーマごとに缶バッジを並べ、インテリアの一部として楽しむ
コルクボードは開放的で飾りやすい一方、ホコリがつきやすいという面もあります。
一方でウッドボックスやフレームタイプのケースは、箱型でホコリを避けやすく、インテリア性が高い器として使えます。
量が多い人向け:「ファイル収納」と「クリアケース収納」の比較
| 収納方法 | 一覧性 | 収容量 | 取り出しやすさ | 省スペース性 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 缶バッジ収納ファイル | 高い(ページをめくりながら一覧できる) | 中〜高 | 高い(必要なページだけ開けば良い) | 中 | コレクションを眺めながら整理したい人 |
| クリアケース・引き出しケース | 中(ラベル次第) | 高い(重ねて収納できる) | 中(ラベルがあるとスムーズ) | 高い | 保管用が多く、とにかく省スペースでまとめたい人 |
缶バッジ収納ファイルとクリアケースは、どちらも隠す収納として役割が似ていますが、得意なポイントが異なります。
- ファイル収納は、イベント前に「どの缶バッジを持っていくか」を選ぶときにとても便利です。
- クリアケース収納は、数が多い場合でも縦に重ねて省スペースで保管したい人に向いています。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 量が多い人ほど、先にファイルやケースで“保管ゾーン”を整えた方が、飾りゾーンの見た目もきれいになります。
なぜなら、保管場所が決まっていない缶バッジが部屋にあふれている状態では、どれだけ可愛い飾り方をしても、すぐに新しい缶バッジが押し寄せてきて崩れてしまうからです。まずは保管用の器を用意し、そのあとで1軍の飾り方を考える流れが、長期的に見ていちばん楽です。
ありがちなNG飾り方と、その回避策
- 窓際にむき出しで缶バッジを並べる
- 直射日光と温度変化で色あせやサビの原因になりやすいです。
- 回避策:窓際はアクスタやぬい用にして、缶バッジは直射日光の当たらない場所に移す。
- 缶バッジをカバーなしでケースの中に重ねて入れる
- 表面同士がこすれて、いつの間にか擦り傷だらけになります。
- 回避策:最低限、表面が触れないようにカバーかスリーブをつけてから収納する。
- 収納場所を決めないまま、とりあえず机の隅に積んでいく
- 後から見返したときに、「どこに何があるか」分からなくなりやすいです。
- 回避策:増えたタイミングでファイルかケースに必ず移動するルールを作る。
缶バッジの飾り方に関するよくある質問Q&A
最後に、缶バッジの飾り方や保管方法について、よくある質問をまとめました。
Q1. 缶バッジを窓際に飾っても大丈夫ですか?
缶バッジを長くきれいな状態で保ちたい場合、直射日光が当たる窓際はできるだけ避けた方が安心です。
どうしても窓付近に飾りたいときは、レースカーテン越しの光になる位置や、日が当たらない高さを選ぶとダメージを減らせます。
Q2. 缶バッジカバーは必ずつけた方が良いですか?
缶バッジカバーは必須ではありませんが、長く大切にしたい缶バッジにはつけることをおすすめします。
特に1軍や限定品など、二度と手に入らない可能性がある缶バッジは、カバーをつけてから飾ると安心感がぐっと高まります。
Q3. 缶バッジがサビてきた場合はどうすれば良いですか?
サビが軽い場合は、目立たない範囲で乾いた布でやさしく拭き取る方法もありますが、完全に元通りにすることは難しいです。
サビが気になる場合は、その缶バッジを「観賞用から記念用」に切り替えて、カバーとケースの中で静かに保管する選択肢もあります。
Q4. 家族や同居人に理解されないのが不安です…
缶バッジや推し活は、興味がない人からは「ただのグッズの山」に見えてしまうことがあります。
そのため、部屋の一角を「推しコーナー」としてコンパクトに整えると、全体の印象がすっきりし、「好きなものを大事にしている」というポジティブな印象を持たれやすくなります。
Q5. 引っ越しが決まったとき、缶バッジはどう片づけるのが楽ですか?
引っ越しのときは、ファイル収納とクリアケース収納がとても役立ちます。
- すでにファイルに入っている缶バッジは、そのまま段ボールに立てて入れるだけで移動できます。
- クリアケースや引き出しケースも、中身をいじらずにケースごと運べるので、引っ越し先での配置もしやすくなります。
日頃から「保管ゾーン」を整えておくことが、そのまま引っ越しのしやすさにもつながります。
まとめ:全部飾らなくても、推しへの愛はちゃんと伝わります
- 缶バッジがごちゃつく原因は、「全部見せたい気持ち」と「収納と飾りを分けていないこと」にあります。
- 狭い賃貸では、1軍・2軍・保管用の三つの役割と三つのゾーンを作ることで、無理なく飾りと収納を両立しやすくなります。
- カバー・ケース・置き場所という三つの保護レイヤーを意識すると、推しの缶バッジを長く大切にできます。
この記事を読み終えたら、まずは“今いちばん眺めていたい1軍缶バッジ”を10個だけ選んでみてください。
そして、この記事のアイデアを参考に、その10個のための居場所を一つだけ整えてみましょう。
完璧な推し部屋を一気に目指す必要はありません。
缶バッジ1個分のスペースから少しずつ整えていけば、気づいたときには「推しと暮らしやすい部屋」ができあがっていきます。
著者情報
この記事を書いた人
星野 みお(ほしの・みお)
推し活収納アドバイザー/元インテリアショップスタッフ
- 推し活歴10年以上。アニメ、2.5次元、K-POPなど複数ジャンルの推しを応援中。
- 賃貸1Kで缶バッジ500個超・アクスタ・ぬいぐるみなどを管理しながら、「映えるけれど動きやすい部屋」を目指して収納を研究。
- モットーは「捨てずに整える推し活収納」。同じように推しグッズが手放せない人の力になれるよう、日々情報を発信している。