「くすみカラーが好きなのに、着るとなんだか疲れて見える。」
「トレンドだから挑戦したいけれど、30代・40代の自分には難しいかも。」
そんなモヤモヤを抱えている彩乃さんのような人は、とても多いです。
しかし、くすみカラーそのものが「似合わない色」なわけではありません。くすみカラーが老け見えしてしまう大きな原因は、色の選び方と置き場所、そして顔まわりの明るさバランスです。
この記事では、パーソナルカラーの考え方と、30〜40代女性のリアルな生活シーンに合わせて、
- どんなくすみの度合いが自分に合うのか
- くすみカラーをどこに配置すれば老け見えしないか
- オフィス・休日・保護者会で使える実例コーデレシピ
まで、具体的にお伝えします。
読み終えるころには、「くすみカラー=難しい」ではなく、
「ルールさえ分かれば味方にできる、頼れる大人カラー」と感じてもらえるはずです。
なぜくすみカラーで「老け見え」してしまうのか?まずは原因を知ろう
写真を見返したときの「あれ、私…疲れてる?」の正体
たとえば、グレージュのニットに、くすんだブルーのスカート。
当日は「落ち着いていて良いかも」と思っていたのに、後から写真を見返すと、なんだか顔色がどんよりして見える。クマやほうれい線まで強調されているように感じて、がっかりしてしまう。
この悔しさの原因は、くすみカラーの配分バランスにあります。
- 全身がくすみカラーだらけになっている
- 顔まわりに「似合わないくすみ」を置いてしまっている
- 服のくすみに対して、メイクの血色が足りていない
多くの場合、この3つが同時に起こっています。
くすみカラーと顔まわりは、印象を大きく左右する関係性
くすみカラーは、彩度(色の鮮やかさ)や明度(明るさ)を抑えた、落ち着いた色のグループです。
落ち着いて見える一方で、顔まわりにくすみカラーを置きすぎると、元々の肌のくすみまで強調されてしまうという特徴があります。
- 顔まわり(トップス・ストール・ネックライン)
- 顔色・クマ・くすみの見え方に直結する、とても影響が大きいゾーン
- ボトムスや小物(スカート・パンツ・バッグ・靴)
- 顔から離れているため、やや苦手なくすみ色でも取り入れやすい“安全地帯”
同じ「くすみブルー」でも、顔まわりに置くか、ボトムに置くかで印象が大きく変わります。
この「顔まわり」と「ボトム・小物」の関係性を意識するだけで、老け見えリスクはぐっと下がります。
NGパターンとOKパターンのイメージ
- NGパターンの一例
- トップス:くすみベージュ
- ボトムス:くすみカーキ
- メイク:ベージュ系で統一し、チークもリップも控えめ
→ 顔まわりまでくすんだ色+血色不足で、全体にぼんやり&疲れて見える印象。
- OKパターンの一例
- トップス:明るめのオフホワイト
- ボトムス:くすみブルーのスカート
- メイク:ピンクベージュのチークとリップで血色をプラス
→ 顔まわりは明るく、くすみカラーはボトムで「おしゃれ感」だけを受け持つバランス。
【結論】: くすみカラーが似合わないと感じたときは、まず「色そのもの」ではなく「どこに置いているか」を疑ってください。
なぜなら、くすみカラーによる老け見えは、ほとんどの場合、顔まわりへの配置と明るさバランスが原因だからです。多くの方が全身くすみや、顔まわりへのくすみ投入からスタートしてつまずきます。くすみカラーをボトムや小物から取り入れるステップに変えることで、「あれ、意外といける」という成功体験が一気に増えます。この知見が、あなたのクローゼットの見え方を変えるきっかけになれば嬉しいです。
似合うくすみは人それぞれ。パーソナルカラー×色の三属性で“味方にできる”ゾーンを知る
くすみカラーの正体は「彩度・明度・清濁」の調整
くすみカラーとは、「パステルカラーにグレーを少し足した色」といったふんわりしたイメージで語られることが多いです。
しかし、色の世界では、くすみカラーは次の3つの要素のバランスで説明できます。
- 彩度:色の鮮やかさ。低いほど落ち着いた印象。
- 明度:色の明るさ。高いほど明るく、低いほど暗い。
- 清濁:透き通った「清色」か、グレーが混ざった「濁色」か。
多くのくすみカラーは、
- 彩度:低め
- 明度:中〜やや高め
- 清濁:濁色寄り
という特徴を持ちます。
つまり、「どのくらいくすませるか」は、彩度・明度・清濁の“度合いをどこまで落とすか”の問題です。
パーソナルカラーとくすみカラーの関係性
パーソナルカラーは、肌・髪・瞳の色との調和で似合う色の傾向を4つのシーズン(スプリング・サマー・オータム・ウィンター)に分けた分類です。
この分類とくすみカラーには、次のような関係性があります。
- サマータイプ
- 柔らかく、ややくすんだ涼しげな色が得意。
- 「ソフト〜ライトグレイッシュ」なくすみピンクやラベンダーなどが相性◎。
- オータムタイプ
- 深みとくすみのある、黄み寄りの暖かい色が得意。
- くすみブラウン・カーキ・テラコッタなど、ダルトーン寄りの色が得意ゾーン。
- スプリングタイプ
- 本来は明るくクリアな色が得意だが、明るさを保ちながら、ほんの少しだけくすませた色なら取り入れやすい。
- ウィンタータイプ
- 濃くてクリアな色が得意。くすみはやや苦手だが、色によっては「暗めだけどクリア」な色なら使える場合もある。
同じパーソナルカラーでも、「どの程度のくすみまで許容できるか」は人によって異なります。
重要なのは、「このタイプだからくすみNG」と切り捨てることではなく、自分のタイプに合う“くすませ方”を見つけることです。
自分の「くすみゾーン」を掴むイメージ
- サマータイプの人は、優しい印象のくすみピンク・ラベンダー・ブルーグレーなどをトップスにすると、透明感が引き立ちやすくなります。
- オータムタイプの人は、くすみブラウン・カーキ・マスタード・テラコッタなどをボトムやアウターで使うと、深みのあるおしゃれ感が出やすくなります。
- スプリングタイプの人は、「パステルカラー+ほんの少しグレー」程度の軽いくすみにとどめると、顔色を損なわずに大人っぽさをプラスできます。
こうしたパーソナルカラーとくすみカラーの関係性を理解すると、「くすみ=全部同じ」に見えていた色たちが、「自分に味方してくれるゾーン」と「慎重に使いたいゾーン」に分かれてきます。

今日からできる「老け見えしない」くすみカラーの配色ルールと正解コーデ
ここからは、「理屈は分かったけれど、何をどう着ればいいの?」という疑問に、具体的な配色ルールで答えます。
ルール1:まずは「ベーシック+くすみ1点」から始める
最初の一歩は、全身くすみをやめて、ベーシックカラーとくすみカラーを1:1か2:1のバランスで組み合わせることです。
- ベーシックカラー:黒・白・ネイビー・グレー・ベージュなど
- くすみカラー:くすみピンク・くすみブルー・モーブ・グレージュなど
例:
- トップス:オフホワイトのニット
- ボトムス:くすみブルーのテーパードパンツ
- 靴・バッグ:ネイビーまたはグレージュ
これだけで、顔まわりは明るく保ちながら、ボトムのくすみで“こなれ感”を足せます。
ルール2:顔まわりは明るめ、くすみはボトム・小物に逃がす
老け見えを避けたいときは、顔まわりの「明るさ」と「血色感」を最優先に確保することが大切です。
- 顔まわり(トップス・ストール・ネックライン)
→ 自分のパーソナルカラーに合う明るめの色、または白に近いベーシックカラー - ボトム・小物
→ くすみブルー・くすみグリーン・モカ・グレージュなど、トレンド色を集中させる
この関係性を守ると、「大人っぽさ」と「明るさ」を両立できる配色になります。
ルール3:くすみ×濃色でメリハリをつくる
くすみカラー同士だけでまとめると、全体がぼんやりしやすくなります。
そこで意識したいのが、くすみカラーと濃いベーシックカラーの組み合わせです。
- くすみピンク × チャコールグレー
- くすみブルー × ネイビー
- グレージュ × 黒
メリハリをつけることで、体型もすっきり見えやすくなり、甘さと大人っぽさのバランスも取りやすくなります。
| コーデタイプ | 配色バランス | 見た目の印象 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| 全身くすみコーデ | トップス・ボトム・小物すべてくすみカラー | ぼんやりしやすく、顔色が沈んで見えるリスクが高い | ファッション上級者向け。撮影やスタジオライティングのあるシーン向き |
| ベーシック+くすみ1点コーデ | ベーシックカラー+くすみカラー1箇所 | 顔まわりは明るく、くすみ部分だけがアクセントとなってこなれた印象になる | オフィス・保護者会・初対面の場など、きちんと感が必要な日全般 |
| くすみ+濃色ベーシックコーデ | くすみトップス+濃色ボトム、またはその逆 | 大人っぽく落ち着いた印象で、体型もすっきり見えやすい | 仕事のプレゼンの日・夜ごはんの予定がある日・きれいめカジュアル全般 |
シーン別・くすみカラー正解コーデのイメージ
オフィスの日
- トップス:明るめのライトグレーのニット
- ボトムス:くすみブルーのテーパードパンツ
- 靴:ネイビーパンプス
- バッグ:グレージュのトート
「きちんと感」を保ちつつ、くすみブルーでさりげなくトレンドを取り入れたバランスです。
休日のカフェ
- トップス:くすみピンクのスウェット
- ボトムス:アイボリーのワイドパンツ
- 靴:白スニーカー
- バッグ:モカ色のショルダー
顔まわりのくすみピンクを採用する場合は、血色メイク(チーク・リップ)で補強することがポイントです。
保護者会・学校行事
- トップス:オフホワイトのブラウス
- ボトムス:くすみグリーンのフレアスカート
- アウター:ネイビーのジャケット
- バッグ・靴:黒かネイビーで揃える
控えめで落ち着いた印象の中に、くすみグリーンで「きちんとした今っぽさ」をさりげなく加えられます。
くすみカラーでよくあるQ&A|保護者会・オフィス・体型カバーの悩みも解決
Q1. イエベ春でも、くすみカラーを着て大丈夫?
A. イエベ春の人も、明るさを保った“軽いくすみ”なら十分に楽しめます。
ベージュ寄りのくすみピンクや、黄みを含んだライトグレージュなど、肌の黄みと調和する色を選ぶことがポイントです。迷ったときは、顔まわりよりもボトムや小物で試すと失敗が少なくなります。
Q2. くすみカラーは太って見えると聞きました。本当ですか?
A. くすみカラーそのものよりも、色の明るさとコントラストの付け方で印象が変わります。
淡いくすみ色を全身に使うと輪郭がぼやけて見えやすくなりますが、濃色のボトムやジャケットと組み合わせてコントラストをつけることで、体型をすっきり見せることができます。
Q3. 保護者会で浮かない、くすみカラーの使い方は?
A. 保護者会では、ベーシックカラー7割+くすみカラー3割くらいのバランスがおすすめです。
オフホワイトのブラウスにネイビーのジャケットを合わせ、スカートだけをくすみブルーやくすみグリーンにすると、落ち着きと今っぽさを両立できます。
Q4. くすみピンクを着ると甘くなりすぎます。大人っぽく着るには?
A. くすみピンクを大人っぽく着たいときは、グレー・チャコール・ネイビーなどのシックな色と合わせてください。
くすみピンクのトップスにチャコールグレーのパンツ、またはネイビーのタイトスカートを合わせると、甘さが中和されてぐっと大人っぽくなります。
Q5. くすみカラーのトップスには、どんなメイクを合わせればいいですか?
A. くすみトップスの日こそ、チークとリップの血色感を意識することが大切です。
肌なじみの良いピンクベージュやコーラル系のチーク・リップを使い、ベージュ一色でまとめすぎないようにしてください。血色が足りないと、くすみカラーと肌のくすみが重なってしまいます。
まとめ|くすみカラーは“敵”ではなく味方。明日から一歩だけ試してみよう
くすみカラーが老け見えしてしまう原因は、くすみカラーそのものではなく、
- 顔まわりへの配置
- 彩度・明度・清濁の度合い
- ベーシックカラーとのバランス
- メイクの血色感
といった要素が噛み合っていないことにあります。
パーソナルカラーの考え方をヒントに、自分が得意なくすみゾーンを知り、
- 「ベーシック+くすみ1点」
- 「顔まわり明るめ+ボトムくすみ」
- 「くすみ×濃色ベーシックでメリハリ」
といったルールを意識するだけで、くすみカラーは30〜40代の強い味方になってくれます。
まずは、クローゼットの中から
「これ、もしかしてくすみカラーかな?」
と思うアイテムを一枚だけ選んでみてください。
そして、今日ご紹介したルールのどれかひとつを意識して、明日のコーデに取り入れてみましょう。
もしパーソナルカラーが気になったら、セルフチェックや診断サービスも、次の一歩としてとても役に立ちます。
著者情報
著者:山本 里奈(やまもと りな)
パーソナルカラーアナリスト/スタイリスト。
30〜40代女性を中心に、パーソナルカラー診断・骨格診断・ワードローブ診断などの個別セッションを累計1,500件以上担当。
「似合わない」と決めつけず、「どうすれば味方にできるか」を一緒に探すスタイルが好評。