*本ページはプロモーションが含まれています

ローカルネットワーク(LAN)とは?10分で理解できる全体像と失敗しない作り方

スポンサードリンク

「上司から“社内のWi-Fi遅いから何とかして”と言われた」「自宅のプリンターが急に見つからない」「店舗に来客Wi-Fiを入れたいけど、何が危ないのか分からない」——この手の“焦り案件”で出てくるのが ローカルネットワーク(LAN) です。
結論から言うと、ローカルネットワークは 「同じ場所(家庭・オフィス・店舗)の機器を、ルーター中心に安全に繋ぐ仕組み」 で、つまずきポイントはだいたい 配線/Wi-Fi・IPアドレス・設定の守り(初期パスワード等) の3つに集約されます。

スポンサードリンク

この記事は、専門用語を最低限に絞りつつ、家庭〜小規模オフィスで“事故らないLAN”を作る道筋を、図解イメージとチェック表で一気に整理します。


[著者情報]

上杉 直人(うえすぎ なおと)
ネットワーク設計・運用15年/中小企業の“兼任IT”支援(Wi-Fi更改・拠点VPN・UTM導入)を多数担当。
スタンス: 「難しい言葉で黙らせる」より、「明日トラブルが減る設定」に落とし込む派です。


スポンサードリンク

まず結論|ローカルネットワークは「ルーターを中心にした“近距離の内輪”」

ローカルネットワーク(LAN)は、**家やオフィスの中で、PC・スマホ・プリンター・NASなどを互いに通信できるようにする“内側のネットワーク”**です。
対になるのが、拠点間やインターネットのような“外側”のネットワーク(WAN)です。

LANで起きていることを、超ざっくり言うと

  • ルーターが「内側(LAN)」と「外側(インターネット)」の出入口になっている
  • LAN内の機器には、だいたい プライベートIPアドレスが自動で配られる(例:192.168.x.x
    • これはインターネットで直接使わない「私用アドレス帯」として定義されています(RFC 1918)
  • その“自動で配る仕組み”が DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)です(RFC 2131)

スポンサードリンク

LANの「最小パーツ」|これだけ押さえると一気に楽になる

LANは部品が多そうに見えて、実務で触るのはだいたいこの6つです。

パーツ役割(ひとことで)ここが壊れるとどうなる?
回線(光/ケーブル等)インターネットまでの“外”の道そもそも外に出られない
ルーターLANと外をつなぐ“玄関”全員がネットに出られない/設定次第で危険
スイッチ(HUB)有線を増やす“タコ足”有線だけ不通/遅い
アクセスポイント(AP)Wi-Fiの電波担当Wi-Fiだけ弱い/切れる
DHCPIPを自動配布する係「繋がったのに通信できない」
DNS名前(例: google.com)をIPに変換「サイト名だけ開かない」

スポンサードリンク

失敗の9割はここ|LANトラブルの“典型パターン”と切り分け

切り分けは 「①Wi-Fi/有線 → ②IP → ③DNS」 の順に見ると迷子になりません。

切り分けチェック(家庭〜小規模オフィス向け)

症状まず見る場所ありがちな原因直し方の方向性
Wi-Fiが弱い/切れるAPの位置・電波置き場所が悪い/中継機地獄APを中央寄りへ/メッシュ導入検討
1台だけ繋がらないその端末IPが取れていないWi-Fi再接続/DHCP更新/再起動
“繋がってる”のにネット不可ルーターゲートウェイ不整合/二重ルータールーターモード整理(ブリッジ化等)
サイト名だけ開かないDNSDNS障害/設定ミスDNS設定見直し/再起動

スポンサードリンク

セキュリティの最短ルール|「初期設定のまま」は危ない

家庭でも店舗でも、ルーター/IoTの初期パスワード放置更新放置が“入口”になりやすいです。政府広報でも、初期パスワード変更や不要機能の無効化など基本対策が呼びかけられています。

“最低限これだけ”セキュリティ設定(実務チェック)

項目推奨理由
ルーター管理画面パスワード必ず変更初期値は狙われやすい
ファームウェア更新定期的に実施脆弱性修正が入るため
WPSオフ推奨攻撃の糸口になり得る(使わないなら切る)
来客用Wi-Fiゲストネットワークを分離社内/家庭機器と分けて被害範囲を限定
暗号化可能なら WPA3、難しければWPA2以上WPA3はWPA2の後継で強化点がある

「ゲストWi-Fiを分ける」と「ルーター管理パスワードを変える」だけでも、事故の確率が目に見えて下がります。
なぜなら、現場で多いのは“社内PCの問題”ではなく、ルーター設定が誰でも触れる状態や、来客端末が同じLANに入ってしまう状態だからです。小さな手当てが、後の大きな後悔を防ぎます。


図で分かる|「家庭LAN」「小規模オフィスLAN」「店舗+来客Wi-Fi」の違い

違いは“機器の数”ではなく、守るべき相手(社内端末/お客様端末/業務機器)を分ける必要があるかです。

家庭・オフィス・店舗におけるローカルネットワーク構成の違いとゲストWi-Fi分離の考え方


よく出る専門用語を“事故らない言葉”に翻訳

用語超訳覚え方
IPアドレス機器の「部屋番号」同じLANに番号が配られる
デフォルトゲートウェイ外へ出る「玄関」だいたいルーター
DHCP番号配布係自動で番号が付く仕組み
DNS名前案内係サイト名→IPに変換
NAT内側→外側の変換LANの番号を外で使える形にする
WPA2/WPA3Wi-Fiの鍵の方式WPA3は後継で強化点あり

FAQ|最後にここだけ潰しておく

Q1. 「ローカルネットワーク」と「Wi-Fi」は同じ?

別物です。
ローカルネットワーク(LAN)は「繋がり方の仕組み」全体で、Wi-Fiは「無線で繋ぐ手段」の1つです。有線LANもLANです。

Q2. ルーターは2台あってもいい?

状況によりますが、二重ルーターはトラブル原因になりがちです。
「回線終端装置+家庭用ルーター」なのか、「ルーター+メッシュ親機(実質AP)」なのかを整理すると解決が早いです。

Q3. 店舗の来客Wi-Fi、何が一番大事?

優先順位は ①ゲスト分離 ②管理画面パスワード変更 ③更新 です。
“同じLANに入れる”設計は、後から必ず困ります。


まとめ|ローカルネットワークは「繋ぐ」より「迷わない設計」に価値がある

  • ローカルネットワーク(LAN)は 同一拠点の機器同士を繋ぐ内側のネットワーク
  • つまずきは Wi-Fi/配線 → IP(DHCP) → DNS の順で切り分けると速い
  • セキュリティは 初期パスワード変更+更新+ゲスト分離 が最短の守り
  • WPA3など新しい規格は“可能なら採用”が安全側(WPA3はWPA2の後継)

「自宅でまず整えたい」「店舗で来客Wi-Fiも含めて設計したい」など、用途が決まっているなら、その前提で 最適な構成(機器の置き方・分離の考え方・設定手順) まで落とし込んで提案できます。


[参考文献リスト]