成人式やパーティーで「ネクタイだと堅すぎる、でも“きちんと感”は欲しい」と思って小物を探していると、急に出てくるのがループタイ。
ところが、写真だけ見ても「どこが“タイ”なの?」「付け方これで合ってる?」「ボロタイと別物?」と迷いがちです。
結論から言うと、ループタイは“紐+スライド金具”で首元をまとめるネックウェアで、海外では bolo tie(ボロタイ) と呼ばれるタイプが代表例です。定義としても、紐状のコードをスライドで締めるネックウェアとして説明されます。
(例:ポーラー・タイ/bolo tie の説明)Wikipedia: ポーラー・タイ
ループタイの基本(何でできてる?何が“正解”?)
ループタイはパーツで見ると理解が一気にラクになります。
- コード(紐):革・合皮・布・編み紐など
- スライド(留め具):金具や装飾パーツ。上下に動かして締める
- チップ(剣先):コード先端の金具(見た目の締まりが出る)
✅ 覚え方:**「紐を、飾りで、好きな位置に締める」**だけ。
ループタイとボロタイの違い(ほぼ同じ。でも日本語の使われ方がズレる)
ざっくり整理
- ボロタイ(bolo tie):英語圏で一般的な呼び名。アメリカ南西部のウエスタン文化の文脈で語られやすい。辞書でも“装飾スライド付きのコード状ネクタイ”として説明されます。WordReference: bolo tie
- ループタイ:日本でよく使われる呼び名。ウエスタン以外の“ドレス寄り小物”として紹介されることも多い(商品名としての揺れも大きい)。
つまり、構造は同系統で、呼び方・文脈が違うことが多い、という理解がいちばん実用的です。
ループタイの正しい付け方(「ダサい」を回避する最短ルート)
手順は3つだけ
- シャツの第一ボタンは留める(“ネクタイ枠”として見せるならここが重要)
- スライドを上げて首元に寄せる(基本は“襟の付け根”あたり)
- 左右の長さを揃える(チップ位置が左右でズレると一気に雑に見える)
よくある失敗(ここだけ先回り)
- スライドが胸の真ん中まで落ちている → “飾り紐”っぽく見えやすい
- シャツのボタンが開いていて襟元が散らかる → 小物の主張だけ強くなる
- スライドが大きすぎて顔よりスライドが目立つ → “着られてる感”が出る
[EBIボックス]
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 迷ったら、まずは**「スライドは襟の付け根」「左右の紐を同じ長さ」**だけ守ってください。
なぜなら、ループタイは“素材の高級感”より先に、位置と左右差で完成度が決まる小物だからです。初めて付ける人ほどスライドが落ちやすいので、鏡の前で「襟元の中心」に戻すだけで見え方が整います。
どんな場面で使える?TPOの考え方(結婚式・葬式・面接)
結論:ループタイは便利ですが、万能のフォーマル小物ではありません。
無難にハマりやすい
- 成人式、二次会、同窓会、パーティー
- “少し遊びたい”カジュアル寄りジャケット(ツイード、コーデュロイなど)
- ウエスタン・カントリー系のイベント
慎重に(招待状や会場格で判断)
- 結婚式:会場やドレスコードが厳格だと、一般的にはネクタイ/蝶ネクタイが無難
(例:礼服レンタル系のマナー解説では、ネクタイ推奨の文脈で語られやすい)
避けた方がいいことが多い
- 葬儀:地域性もありますが、“装飾性の強い小物”は基本的に避けるのが安全
- 面接:業界にもよりますが、評価軸が“無難さ”に寄る場面では不利になりやすい
ループタイの選び方(失敗しないチェックリスト)
- スライドのサイズ:最初の1本は“小さめ〜中くらい”が失敗しにくい
- コードの素材:革っぽい質感は大人っぽく、布・編みはカジュアル寄り
- チップの有無:チップがある方が“ネックウェア感”が出て整いやすい
- 色:黒・焦げ茶・ネイビーが万能。派手色は難易度が上がる
| 項目 | ループタイ | ネクタイ | 蝶ネクタイ |
|---|---|---|---|
| きちんと感 | 中(位置次第で上下) | 高 | 高(ただし個性強め) |
| カジュアル適性 | 高 | 中 | 中 |
| フォーマル適性 | 場所を選ぶ | 高 | 高(特にパーティー) |
| 初心者の失敗 | スライド位置・左右差 | 結び目・長さ | サイズ感・浮き |
| 向くシーン例 | 成人式・二次会・同窓会 | 結婚式・ビジネス | パーティー・式典 |
“ウエスタンだけ”じゃない。ループタイの背景を知ると選びやすい
ボロタイはアメリカ南西部の装いと結びついて語られることが多く、公的な“象徴”として扱われる例もあります。たとえばアリゾナ州ではボロタイが公式ネックウェアとして紹介されています。
また、ボロタイのスライド(留め具)に関する特許情報では、**“bolo slide”**として記載され、発明者名として Victor Emanuel Cedarstaff が表示される例があります。
ここを知っておくと、「ループタイ=変わり種」ではなく、文化的にも“ちゃんとしたネックウェアの系譜”があると理解できます。

FAQ(よくある疑問を先に潰す)
Q1. ループタイはダサい?
ダサく見える原因の多くはスライド位置の低さと左右差です。襟の付け根に寄せて左右を揃えるだけで、印象はかなり整います。
Q2. ループタイはネクタイの代わりになる?
“代わり”というより、ネクタイよりカジュアル寄りの選択肢です。式典などで無難さが必要ならネクタイ、遊びや個性を出したいならループタイが向きます。
Q3. 結婚式で付けてもいい?
会場・招待状・ドレスコード次第です。迷ったらネクタイが安全で、ループタイは“二次会”などで使うほうが失敗しにくい傾向があります。
Q4. 紐が長すぎるときはどうする?
コードの長さ調整ができないタイプは、スライドを上げて整えたうえで、ジャケットの内側に収めるのが現実的です(無理に結ぶとチップ位置が崩れやすい)。
Q5. ループタイはどこで買うのが無難?
最初の1本は、スライド小さめ・色は黒 or 焦げ茶で選べる店が安心です。装飾が強いモデルは“似合う服”が限定されやすいので、2本目以降がおすすめ。
まとめ:ループタイは「位置」と「文脈」で“おしゃれ”になる
- ループタイは紐+スライドで締めるネックウェア(ボロタイと同系統)
- “ダサ見え”はだいたい スライド位置が低い/左右差
- TPOは万能ではないので、フォーマル度が高い場はネクタイ優先が安全
- 最初の1本は 小さめスライド×落ち着いた色が失敗しにくい
「ネクタイほど堅くしたくないけど、ラフすぎるのも嫌」——その中間を埋めてくれるのがループタイです。まずは襟の付け根にスライドを寄せて、左右を揃えるところから始めてみてください。