テレビで芸人が「今日はマンキンでいきます!」と言っていて、
「え、マンキンって何?下ネタ?略語?」とモヤッとした人は多いはずです。
この記事では、お笑い用語としての「マンキン」の意味や由来、日常会話での使い方までを、初めて聞いた人にもわかるように整理して解説します。
「結局、『マンキン』ってどういうテンションのこと?」という疑問を、ここでスッキリ解消しておきましょう。
「マンキン」の基本的な意味をまず一言で押さえる
マンキンは「全力でやり切る」というお笑い用語
「マンキン」という言葉は、お笑いの現場で使われてきた業界用語で、
簡単に言うと 「100%どころか120%の力で最後までやり切ること」 を指します。
たとえば、芸人がネタの前に
- 「今日はマンキンでいくわ」
- 「マンキンでボケてくるわ」
と言うとき、その芸人はスベるかどうかは気にせず、とにかく全力で振り切ってやるという宣言をしています。
一般的な「全力」との違い
「全力」「本気」「ガチ」との違いは、ニュアンスにあります。
- 全力・本気
→ 真面目さ・誠実さが強いニュアンス - ガチ
→ 遊びではなく、ふざけていない真剣さのニュアンス - マンキン
→ 多少スベっても気にせず、テンション高く最後までやり切る“勢い”重視のニュアンス
つまり「マンキン」は、真面目さよりも“攻める姿勢とテンション”を評価する言葉です。
【結論】: 「マンキン」は、結果よりも“やり切った姿勢”をほめる言葉として使うと、良い雰囲気が生まれます。
多くの人は「スベったらどうしよう」とブレーキをかけてしまいます。そんなときに「今日はマンキンでいこう」と声をかけると、「失敗してもいいから思い切ってやろう」という空気が生まれます。このマインドの変化が、お笑いに限らずプレゼンや部活の雰囲気も前向きにしてくれます。
「マンキン」の由来は漢方薬「万金丹」と芸人の造語
元ネタは漢方薬「万金丹(まんきんたん)」
「マンキン」の語源は、漢方薬の「万金丹(まんきんたん)」だとされています。
- 「万金丹」は、江戸時代から伝わる常備薬で
「これひとつで万金の価値がある」と言われるほど重宝された薬。 - 疲労や体調不良に効くとされ、「飲むと元気が出る」というイメージが強い薬でした。
この「万金丹を飲んだかのように元気いっぱいでやる」というイメージから、
「マンキンでやる」=ハイテンションで最後までやり切るという意味が生まれたとされています。
生みの親は吉本新喜劇の小籔千豊
多くの辞典系サイトやインタビューでは、
「マンキン」は吉本新喜劇の小籔千豊さんが作った言葉と紹介されています。
- 小籔さんが、ゲーム『桃太郎伝説』シリーズの「まんきんたんの術」(体力が回復する術)と、「万金丹」をもじって使い始めたとする説もあります。
- 芸人仲間の間で、「あいつ、万金丹飲んでるみたいに全力やな」というニュアンスで広まり、
そこから「マンキン」が“全力でやり切る芸人マインド”の象徴になっていきました。
近年はABEMAなどの番組で語源が取り上げられ、
「『マンキン』って、小籔さん発祥なの?」と再び注目された流れもあります。

「マンキン」の具体的な使い方・類語・NGな誤解
会話・SNSでの代表的な使い方
お笑いの現場だけでなく、最近は一般の会話やSNSでも「マンキン」が使われるようになっています。
よくある言い回しの例:
- 「今日はマンキンでプレゼンしてくるわ」
→ 途中で滑ってもいいから、全力で攻めるつもり。 - 「あの人、いつもマンキンで仕事してて見てて気持ちいい」
→ 結果よりも、全力でやり切る姿勢をほめている。 - 「マンキンで歌ったら声枯れた」
→ 全部出し切るイメージをコミカルに表現。
「マンキン」とよく比べられる言葉の違い
| 表現 | 意味の中心 | 失敗へのスタンス | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| マンキン | テンション高く最後までやり切る姿勢 | スベってもOK。やり切ったら勝ち | お笑い・ライブ・プレゼンなど |
| ガチ | ふざけていない真剣さ | できれば失敗したくない | 勝負・企画・ゲーム |
| 全力・本気 | 持てる力を出し切ること全般 | なるべく結果も出したい | 勉強・スポーツ・仕事全般 |
このように、「マンキン」は“見ていて気持ちいい全力”というニュアンスが強く、
真面目さより勢い・覚悟・振り切り感に焦点が当たる表現です。
NGな勘違い:下ネタでもビジネス用語でもない
初めて「マンキン」という音だけを聞くと、
- 「マン〇ンみたいで、ちょっと下ネタっぽい…?」
- 「マンパワー+キン?ビジネス用語?」
と誤解されることがありますが、
「マンキン」はあくまでお笑い由来のスラングで、下ネタではありません。
ただし、音だけ切り取ると誤解されやすいので、
- 目上の人や初対面の人
- フォーマルな会議・メール
では使わず、気心の知れた仲間内の会話・SNSにとどめておく方が無難です。
【結論】: 「マンキン」という表現は、カジュアルな場に限定して使うと、空気を明るくしやすくなります。
実際にバラエティ番組やラジオでも、「マンキン」は芸人同士・スタッフ同士の“内輪寄りの言葉”として使われることが多い表現です。これをそのままビジネスメールに持ち込むと、「軽い」「伝わらない」というギャップが生まれます。友人との会話やSNSなど、雰囲気を共有できる場に絞って使うことで、言葉の楽しさだけを安全に味わえます。
「マンキン」に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 「マンキン」には他の意味もある?
あります。辞書系サイトでは、「マンキン」には主に2つの意味があると解説されています。
- 漫画『シャーマンキング』の略称(マンキン)
- お笑いタレント小籔千豊さんが広めた「全力で取り組む」というお笑い用語
この記事で解説しているのは ②のお笑い用語としての「マンキン」 です。
アニメや漫画の話題なら「シャーマンキング」の略、
芸人や頑張りの話題なら「全力でやり切る」の意味、と 文脈で判断するのがポイントです。
Q2. 「マンキン」は若者言葉?それとも芸人だけの言葉?
もともとは完全に芸人の業界用語でしたが、
テレビやSNSを通じて、徐々に一般にも広がっている状態です。
- まだ「誰でも知っている言葉」ではない
- とはいえ、バラエティ好き・芸人好きの間ではかなり浸透している
という、“知っているとちょっと通っぽい言葉”と思っておくとイメージしやすいです。
Q3. ビジネスで「マンキン」を使っても大丈夫?
結論から言うと、フォーマルなビジネスシーンでは避けた方が安全です。
- そもそも意味を知らない人も多い
- 音だけ聞くと誤解を招く可能性がある
- スラングなので、社外文書や会議資料には不向き
ビジネスでは
- 「全力で取り組みます」
- 「できる限り力を尽くします」
といった、誤解のない日本語に置き換える方が無難です。
まとめ:『マンキン』は“スベってもやり切る全力”をほめる言葉
最後に、この記事の要点を整理します。
- 「マンキン」は、お笑い由来の言葉で 「全力で、テンション高く最後までやり切ること」 を意味する。
- 語源は、元気が出る漢方薬「万金丹」と、ゲーム『桃太郎伝説』の「まんきんたんの術」などをもじった芸人の造語とされている。
- 生みの親は吉本新喜劇の小籔千豊さんとされ、芸人の間で「マンキンでやる=全力でやり切る」というマインドを表す言葉として広まった。
- 「ガチ」「全力」と比べると、「マンキン」はスベってもOK、とにかく振り切る姿勢を評価するニュアンスが強い。
- フォーマルな場では使わず、仲間との会話・SNS・エンタメ系の文脈で使うのがおすすめ。
「マンキン」という言葉の裏には、
“失敗を恐れずに、自分をさらけ出して全力でやる人を讃える”という、ポジティブな価値観があります。
テレビで芸人が「今日はマンキンで!」と言っていたら、
「全力で攻めるんだな」と、ちょっとニヤッとしながら見てみてください。
参考文献リスト
- 「マンキンとは|お笑い芸人用語集|意味と由来」お笑い芸人用語集
- 「『マンキン』とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など」meaning-dictionary.com
- 「萬金丹」Wikipedia
- 「【お笑い用語解説】マンキン」株式会社3PEACE
- 「“全力”を意味する『マンキン』の語源は?」ABEMA TIMES