外注先を探さなければいけないのに、どの会社に声をかければ良いのか分からない。
見積もりを取ってみたものの、金額も提案内容もバラバラで、結局「どこが良いのか判断できない」。
発注担当者として、こうした悩みを抱えたタイミングで「PRONIアイミツ(旧アイミツ)」を知る方はとても多いです。
PRONIアイミツは、企業と企業をつなぐBtoB受発注プラットフォームです。PRONIアイミツを使うと、発注企業は原則無料で複数の候補企業を紹介してもらえます。ただし、PRONIアイミツは魔法の杖ではありません。サービスの仕組みと、発注側の準備がかみ合ってはじめて本来の力を発揮します。
このガイドでは、中小企業の発注担当者という立場から、次のポイントを一気に整理します。
- PRONIアイミツの仕組みと強み・弱み
- PRONIアイミツに向いている案件・向いていない案件
- 失敗を避けるための要件整理テンプレート
- 候補企業を比べるための比較チェックリスト
- よくある失敗パターンと、その避け方
読み終わるころには、「このステップでPRONIアイミツを使えば、大きく外すことはなさそうだ」と感じられる状態を目指します。
「どこに頼めばいいか分からない」発注担当者のよくある悩み
まずは、発注担当者が実際に抱えがちな悩みから整理します。
中小企業の広報・マーケティング担当者や、総務・企画部門のマネージャーは、本来の業務を抱えながら、次のような発注を任されることがよくあります。
- 会社サイトのリニューアル
- 採用サイトやブランドサイトの制作
- 広告運用の外注
- 会社紹介動画の制作
- 営業資料やパンフレットの制作
ここで、典型的な会話を思い浮かべてみてください。
「とりあえず数社から見積もりもらっておいて」
「予算は…できれば抑えたいけど、ちゃんとした会社に頼みたい」
この依頼を受けた発注担当者は、次のようなモヤモヤを抱えがちです。
- インターネットで検索しても、制作会社が多すぎて比較しきれない
- 紹介してもらえる知り合いの制作会社がない
- 以前発注した会社は、対応がいまひとつだった
- 安さだけで選んで、品質で失敗した経験がある
- 社内に制作の専門家がいないため、何が良い提案なのか判断しづらい
その結果、次のような不安が頭の中をぐるぐる回ります。
- 「PRONIアイミツを使えば、本当に良い会社に出会えるのだろうか」
- 「安い会社ばかり紹介されないだろうか」
- 「自社の規模でも真剣に対応してもらえるのだろうか」
こうした不安を抱えている発注担当者は、とても多く存在します。悩んでいるのは、あなただけではありません。
PRONIアイミツの仕組みと“賢い使いどころ”を5分で理解する
ここからは、PRONIアイミツの立ち位置と仕組みを整理します。
BtoB受発注プラットフォームとしてのPRONIアイミツ
PRONIアイミツは、企業同士の取引を仲介するBtoB受発注プラットフォームです。BtoB受発注プラットフォームとは、発注企業と受注企業をマッチングするための仕組み全体を指します。
この中でPRONIアイミツは、次の要素で構成されています。
- PRONI株式会社が運営していること
- Web制作・システム開発・広告運用・動画制作など、多くのカテゴリを扱っていること
- PRONIアイミツに登録した発注企業が、案件の要件を入力すると、データベースとコンシェルジュが候補企業をピックアップすること
- 発注企業は原則無料でこのマッチングを利用できること
PRONIアイミツには、Web制作やシステム開発など幅広い案件を扱う総合型の「PRONIアイミツ」と、SaaSの選定・導入に特化した「PRONIアイミツ SaaS」があります。
- PRONIアイミツ:制作・アウトソーシング全般の発注向け
- PRONIアイミツ SaaS:SaaSツールの比較・選定・導入支援向け
この記事では、主に制作やアウトソーシングの発注を想定してPRONIアイミツについて解説します。
コンシェルジュとデータベースが担う役割
PRONIアイミツは、単なる一括見積もりフォームではありません。
- 企業情報や実績が蓄積されたデータベース
- 案件内容をヒアリングして候補企業を選定するコンシェルジュ
という「人とIT」を組み合わせた仕組みで、ビジネスマッチングを行います。
発注担当者は、案件の目的と条件をPRONIアイミツに伝えることで、コンシェルジュを通じて複数の候補企業を紹介してもらえます。ここで重要なポイントは、発注担当者側の準備によって、紹介される候補企業の質が大きく変わるということです。
PRONIアイミツに向いている案件・向いていない案件
PRONIアイミツを使うべきかどうかを迷うときは、「案件の特徴」で考えると判断しやすくなります。
PRONIアイミツと相性が良い案件の例
- Webサイトの新規制作、リニューアル
- LP制作やキャンペーンサイト制作
- 広告運用(リスティング広告・SNS広告など)の委託
- 動画制作(会社紹介動画・採用動画など)
- システムやアプリ開発の委託
- コールセンターなどの外部委託
これらの案件は、対応できる会社が多く存在し、価格帯や得意分野が会社ごとに大きく違います。そのため、複数社から提案を受けて比較する価値が高く、PRONIアイミツの強みが生きやすい領域です。
PRONIアイミツと相性が微妙になりやすい案件の例
- 金額が極端に小さい単発の雑務
- すでに長年付き合いのある制作会社がいて、軽微な修正だけをお願いしたいケース
- 社内に明確な発注方針があり、特定の条件を満たす少数の会社だけを当たりたいケース
このような案件では、わざわざプラットフォームを通さず、既存のパートナーやピンポイントで探した会社に直接相談しても十分に対応できます。
失敗しないための「要件整理」と「比較チェックリスト」
ここからは、PRONIアイミツを賢く使うための実務ステップについて具体的に解説します。
ステップ1:発注前の要件整理テンプレート
PRONIアイミツを使う前に、次の項目だけは紙やメモで構わないので整理しておくことをおすすめします。
要件整理チェックリスト
- 案件の目的
- 売上を増やしたいのか
- 問い合わせや資料請求を増やしたいのか
- 採用応募を増やしたいのか
- 既存顧客の満足度を高めたいのか
- ターゲット(誰に届けたいのか)
- 新規顧客
- 既存顧客
- 求職者
- 取引先・株主
- 予算の目安
- 絶対に超えられない上限金額
- できればこの範囲に収めたい金額
- 希望スケジュール
- いつまでに公開したいか
- 社内の確認フローにどれくらい時間がかかりそうか
- 社内でできること/できないこと
- テキスト原稿は社内で書けるか
- 写真撮影は社内で対応できるか
- 広告の運用知識はどの程度あるか
- 絶対に外せない条件
- 取引実績のある業界
- 会社規模
- 対面での打ち合わせの有無
- セキュリティ要件 など
これらを簡単に整理したうえでPRONIアイミツに相談すると、コンシェルジュが候補企業を選ぶ際の精度が高まり、紹介される会社とのミスマッチを減らせます。
【結論】: PRONIアイミツに相談する前に、「目的・予算・社内でできること」の3点だけは必ず言語化してください。
なぜなら、目的が曖昧なまま相談すると、候補企業の提案内容もバラバラになり、発注担当者が比較しづらくなるためです。予算と社内でできる範囲を初期段階で共有しておくと、現実的な提案が集まりやすく、後から「そんなに予算が必要だとは思わなかった」というギャップも減らせます。この準備が、あなたの時間を一番節約してくれます。
ステップ2:PRONIアイミツ相談時に伝えるべきポイント
PRONIアイミツのコンシェルジュとやり取りするときは、先ほど整理した項目の中から、特に次のポイントを意識して伝えると効果的です。
- 案件の目的(例:採用応募を○倍にしたい)
- 予算レンジ(例:100〜150万円で検討している)
- 自社の業界や商材の特徴
- 過去の発注経験と、そのときに困ったこと
- 必須条件(例:BtoB実績がある会社/東京近郊で対面打ち合わせができる会社 など)
これらを具体的に伝えるほど、PRONIアイミツのコンシェルジュは「あなたの会社に合いそうな候補」を絞り込みやすくなります。
ステップ3:候補企業を見比べる比較チェックリスト
PRONIアイミツを通じて複数の候補企業が見つかったあとは、比較軸を揃えることが重要です。
📊 比較表
表タイトル: 候補企業の比較チェックリスト
| 比較項目 | A社(候補1) | B社(候補2) | C社(候補3) |
|---|---|---|---|
| 料金(総額・内訳の分かりやすさ) | |||
| 自社と近い実績の有無 | |||
| 提案内容の具体性 | |||
| 担当者の説明の分かりやすさ | |||
| 進め方・体制(担当者数・会議頻度など) | |||
| 納期の妥当性 | |||
| 契約形態(準委任/請負など) | |||
| サポート範囲(公開後の保守・運用) |
このような比較表を作り、打ち合わせ後に感じたことや気になったポイントをメモしておくと、上司への説明もしやすくなります。
料金だけでなく、「自社と近い事例をどれだけ理解しているか」「担当者が話しやすいか」といった定性的な部分も、発注後の満足度に大きく影響します。
PRONIアイミツに関するよくある質問Q&A
最後に、PRONIアイミツについてよく相談される質問を整理します。
Q1. PRONIアイミツを使うとき、必ず3社以上に見積もりを取るべきですか?
PRONIアイミツを利用するときは、2〜3社程度の比較を基本の目安と考えると現実的です。
あまり社数を増やしすぎると、打ち合わせや見積もり確認の負担が増え、発注担当者の時間が圧迫されます。案件の規模が大きく、慎重に比較したい場合のみ、4〜5社の比較を検討すると良いでしょう。
Q2. 小さな案件でもPRONIアイミツに相談して良いのでしょうか?
予算が非常に小さい案件や、軽微な修正だけの案件では、PRONIアイミツとの相性がやや弱くなることがあります。
ただし、「今回をきっかけに、今後も継続的に発注が発生しそうな領域」であれば、最初からPRONIアイミツを通じてパートナー候補を探しておく価値は十分にあります。
Q3. 一度依頼した会社が合わなかった場合、再度PRONIアイミツで探してもらえますか?
発注後の関係性については、個別の案件状況によって異なりますが、PRONIアイミツのコンシェルジュに相談すると、今後の進め方の相談や再マッチングについてのアドバイスを受けられる場合があります。
重要なのは、不満や課題を早めに言語化して共有することです。「何が合わなかったのか」を整理しておくと、次のパートナー探しの精度が高まります。
Q4. 知人の紹介や他のマッチングサービスとどう使い分ければ良いですか?
知人の紹介は、信頼の置けるパートナーに出会える可能性が高い一方で、比較対象が少なくなりがちです。
PRONIアイミツは、複数の候補企業から提案を受けて比較したいときに強みを発揮するサービスです。
- 知人紹介:既に信頼できる候補がいるとき
- PRONIアイミツ:候補が全くいない、もしくは複数社を客観的に比較したいとき
このように整理して使い分けると、発注担当者の選択肢が広がります。
まとめ:PRONIアイミツを「発注プロセス」の一部として使う
ここまでの内容を、3つのポイントに整理します。
- PRONIアイミツは「人+IT」のビジネスマッチング基盤
- PRONI株式会社が運営するBtoB受発注プラットフォームであり、データベースとコンシェルジュが候補企業を選定します。
- PRONIアイミツは、Web制作・システム開発・広告運用など、候補企業が多く存在する案件との相性が良いサービスです。
- 成功の鍵は「要件整理」と「比較軸づくり」
- PRONIアイミツの利用前に、目的・予算・社内でできること・絶対条件を整理しておくことで、紹介される候補企業の質が高まります。
- 候補企業の比較には、料金だけでなく、実績・提案内容・担当者・体制・サポート範囲などのチェックリストが有効です。
- PRONIアイミツは、“丸投げ先”ではなく、“判断を助ける仕組み”
- PRONIアイミツは、発注担当者の時間を節約し、候補企業との出会いを広げるための仕組みです。
- 最終的な判断は、発注担当者が「自社の目的に合うか」という視点で行う必要があります。
次のアクション
この記事で紹介した要件整理チェックリストをもとに、まずは自社案件の目的・予算・スケジュール・社内体制を3分で書き出してみてください。
そのメモが整った状態でPRONIアイミツに相談すれば、「なんとなく相談する」状態から一歩進んだ、「目的がはっきりした相談」ができるようになります。結果として、提案内容の質も比較のしやすさも、大きく変わってきます。
参考文献リスト
- PRONIアイミツ 公式サイト
- PRONI株式会社 企業情報ページ(会社概要・事業内容)