上司から「年末の挨拶メール、あなたが担当ね」と言われて、“つとめる”の漢字で手が止まったことはありませんか。
「間違えたら恥ずかしい」「でも調べ方が遠回り」——そんなときは、まず結論だけ押さえると一気にラクになります。
結論:
- 勤める=職場に所属して働く(会社・役所・店)
- 務める=役割・任務を引き受けて果たす(司会・幹事・委員長)
- 努める=目標に向けて努力する(改善・節約・サービス向上)
この整理は、一般向け国語解説でも同様の区別で説明されています。(Oggi.jp)
目次
著者情報
著者: 佐倉 ことは(文章校正・ビジネス文書編集者)
専門領域: ビジネスメール/社内文書/公用文の言い回し整理
スタンス: 「正しさ」より先に「迷いを消す」——現場で使える判断軸を最短で渡します。
まず結論を“意味の軸”で覚える(所属/役割/努力)
「つとめる」の迷いは、漢字の違いではなく**“何を表したいか”**の違いです。
| ことば | 核心 | 典型パターン |
|---|---|---|
| 勤める | 所属して働く | 会社に勤める/役所に勤める |
| 務める | 役割を果たす | 司会を務める/委員長を務める |
| 努める | 努力して近づく | 改善に努める/サービス向上に努める |
“サービスに「つとめる」”は、努力のニュアンスなので「努める」と整理されます。(Oggi.jp)

| よくある文脈(言いたいこと) | 正しい表記 | 例文(そのまま使える) | 判断の根拠 |
|---|---|---|---|
| 会社・職場に所属して働く | 勤める | 私は都内のメーカーに勤めています。 | 所属して働く |
| 役割として担当する | 務める | 送別会では司会を務めました。 | 任務・役割 |
| 改善・向上を目指してがんばる | 努める | 品質向上に努めます。 | 努力・尽力 |
| 任期・任務を終える | 務める | 任期を務め上げる。 | 役割を果たす |
| 働く先を変える(転職) | 勤める | 来月から別の会社に勤めます。 | 所属が変わる |
| 丁寧な接客を心がける | 努める | お客様対応の改善に努めます。 | 努力の方向 |
【結論】: 文章で迷ったら、まず「会社=勤める」「役=務める」「改善=努める」で当てはめてください。
なぜなら、現場の校正で一番多いミスは「役割なのに勤める」「努力なのに務める」の取り違えで、読み手は“違和感”としてすぐ気づきます。判断軸を意味に戻すだけで、再検索の手間が消えます。
FAQ(ここで迷いが復活しがちな所だけ)
Q1. 「部長として〜」はどれ?
役割の話なので基本は 「務める」 です。例:「部長として職責を務める」。
Q2. 「最大限つとめます」は?
「努力します」の意味なら 「努めます」 が自然です(例:再発防止に最大限努めます)。
Q3. 「おつとめ」って書くときは?
敬語的に名詞化する場面は文脈次第です。
- 会社の話(勤務先)なら「お勤め」がよく使われ、
- 役目の話なら「お務め」、
- 努力の話は通常「お努め」とはあまり言いません(「尽力いたします」などに言い換えることが多いです)。
(※このあたりは定型表現の世界なので、迷ったら言い換えが安全です。)
まとめ:最後に“1行メモ”だけ持ち帰ってください
勤める=会社(所属)/務める=役(任務)/努める=改善(努力)。
この1行が頭にあれば、「つとめる」で止まる時間はほぼ消えます。(Oggi.jp)
[参考文献リスト]
- 「【日本語クイズ】『サービスに“つとめる”』は漢字でどう書く?」(Oggi.jp)(Oggi.jp)
- 「務める」(コトバンク/辞書項目)(news.allabout.co.jp)