結城ユイ / バーテンダー&カクテル講師
都内バー勤務・カクテル講座の講師。カクテルを「お酒の知識」ではなく「気持ちの翻訳」として伝えるのが得意です。
スタンス: ロマンチックな意味付けは大切にしつつ、恥をかかない頼み方・失敗しない選び方まで一緒に整えます。
ねえ、急に「バイオレットフィズ」を頼む流れになって、スマホで“カクテル言葉”を確認していませんか。
誕生日の乾杯、久しぶりの再会、ちょっと気になる人とのバー…。場の空気を壊さず、でも気持ちはきちんと伝えたい。その気持ち、すごく分かります。
結論から言うと、バイオレットフィズのカクテル言葉は「私を覚えていて(忘れないで)」と紹介されることが多いです。
ただし、カクテル言葉は花言葉ほど厳密に統一されていないので、“定番として語られがち”くらいの距離感で捉えるのがいちばん安全です。
まず結論:バイオレットフィズのカクテル言葉は「私を覚えていて」とされがち
ネット上では、バイオレットフィズに「私を覚えていて」という意味を添える紹介が見られます(たとえばSNS投稿でもこの言い回しが使われています)。
でも“絶対”と言い切らないのが大人の正解
カクテル言葉は、誰か一つの公式団体が決めているものではなく、紹介サイトやバー文化の中で広まった言い方が“定番”として扱われることが多いです。
だからこそ、使い方はシンプル。
- 相手に伝える時は断定しない:
「バイオレットフィズって“私を覚えていて”って言うらしいよ」 - 場の空気が大事なら“色”で伝える:
「この紫、きれいだね。今日はこの色で乾杯したかった」
この言い方なら、もし相手が別の意味を知っていても“ズレ”になりません。
バイオレットフィズってどんなカクテル?味のイメージを30秒で
バイオレットフィズはざっくり言うと、紫の香り(フローラル)× 柑橘の酸味 × 炭酸の軽さで作る、すっきり系のカクテルです。
- 甘さ:中〜やや甘(お店のレシピで変わる)
- 香り:スミレ系の華やかさ(香水っぽく感じる人も)
- 飲み口:炭酸で軽いけど、香りはしっかり
「甘いのが苦手かも」と不安なら、次の頼み方が効きます。
失敗しない頼み方:バーで恥をかかない“ひとことテンプレ”
テンプレ1(いちばん安全)
「バイオレットフィズ、甘さ控えめで作れますか?」
→ 甘さが整うと、香りが上品に出ます。
テンプレ2(香りが強いのが不安)
「スミレ系の香りって強めですか?初めてなので軽めだと嬉しいです」
→ バーテンダーは“香りの強さ”の調整が得意です。
テンプレ3(意味を添えたい時)
「“私を覚えていて”って言葉があるらしくて。今日の乾杯に合うかなと思って」
→ 空気がやわらかくなって、相手も受け取りやすいです。
【結論】: バイオレットフィズは「甘さ」より先に「香り」が来るカクテルなので、初回は“甘さ控えめ・香り軽め”の相談が一番失敗しません。
なぜなら、香りのリキュールは少量でも印象が強く、甘さが強いと「香り+甘さ」で重たく感じやすいからです。初めての一杯は“軽く整えてもらう”だけで、驚くほど上品に楽しめます。
おうちで作る場合:材料と手順(初心者向け)
ここでは、家庭でも再現しやすい“ジン×レモン×炭酸”を軸にした作り方でまとめます。
炭酸は「トニック」じゃなく「ソーダ」が基本
炭酸水(ソーダ)とトニックウォーターは別物で、トニックは甘み・苦み(キニーネ由来)を持つのが特徴です。バイオレットフィズの繊細な香りを活かすなら、まずは**ソーダ(クラブソーダ/炭酸水)**が無難です。
📌 レシピカード(目安)

材料(1杯)
- ジン:30〜45ml
- レモン果汁:10〜15ml
- バイオレット系リキュール(スミレのリキュール):5〜15ml
- ガムシロップ(または砂糖シロップ):5〜10ml(好みで)
- 炭酸水:適量
- 氷
作り方
- シェイカー(なければフタ付きボトル)に、ジン・レモン果汁・リキュール・シロップ・氷を入れる
- よく振る(10秒くらい)
- 氷を入れたグラスに注ぐ
- 炭酸水を静かに注いで軽く混ぜる
- 香りを楽しむなら、グラスに鼻を近づけて一口目を
味の調整
- 甘い→ レモン果汁を少し増やす/炭酸を増やす
- 香りが強い→ リキュールを減らす(最初は5mlから)
- もっと華やか→ リキュールを少し増やす(入れすぎ注意)
| カクテル | 印象 | 甘さ | 香りの個性 | こんな時におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| バイオレットフィズ | 華やか・透明感 | 中 | スミレ系が主役 | “意味”も“色”も添えたい乾杯に |
| ジンフィズ | すっきり王道 | 低〜中 | ジンとレモン中心 | 甘さが不安/初めてのバーで安全に |
| トニック系(ジントニなど) | 苦みと爽快感 | 中 | トニックの個性強め | 甘さよりキレ重視・食事に合わせたい |
| フローラル系(ラベンダー等) | 香り重視 | 中〜高 | 花の香りが主役 | “香りが好き”が確定している時 |

よくある質問(FAQ)
Q1. バーで「バイオレットフィズ」って通じる?
通じるお店も多いですが、メニューにない場合もあります。そんな時は
「スミレ系のリキュールを使ったフィズ(ジン+レモン+炭酸)で、紫っぽいの作れますか?」
と頼むと、会話がスムーズです。
Q2. カクテル言葉を相手に言うのが恥ずかしい…
恥ずかしさが勝つ日は、言葉は封印でOK。
**「この紫きれいだね」**だけでも、十分に“意味”になります。
Q3. 甘すぎるのが心配。どう回避する?
一言で大丈夫。
「甘さ控えめで」
これだけでかなり変わります。
まとめ:いちばん大事なのは「言葉」より「渡し方」
- バイオレットフィズのカクテル言葉は、「私を覚えていて」と紹介されることが多い
- ただし統一ルールではないので、断定せず“らしいよ”が安全
- 失敗しないコツは、甘さ控えめ・香り軽めの相談
- 家で作るなら、炭酸はまずソーダ(トニックは味が変わりやすい)
最後に。
“私を覚えていて”は、重たい告白じゃなくて、相手の記憶にやさしく残る合図みたいなものです。バイオレットフィズは、その合図を「きれいな色」と「香り」で手伝ってくれます。