ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社(BS12 トゥエルビの運営会社)は、三井物産の100%子会社として設立された無料BS局です。
2006年設立、2007年にBS12を開局し、現在はプロ野球中継・韓国ドラマ・趣味教養番組に加えて、韓国エンタメ情報サイト「Kboard」やIPビジネスなど、デジタル領域にも踏み込んだ総合メディア企業へと進化しています。
この記事では
- ワールド・ハイビジョン・チャンネルとはどんな会社か
- どんな人が「向いている」のか/逆に「合わない」のか
- 大手キー局・他のBS局との違いはどこにあるのか
を、現実的なキャリア感と具体的な仕事イメージを交えて解説します。
ワールド・ハイビジョン・チャンネルはどんなテレビ局か?全体像を就活目線で整理する
基本情報をざっくり押さえる
まず、ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社の会社の輪郭を就活向けに整理します。
- 事業内容
- BSデジタル放送事業(BS12 トゥエルビ/衛星基幹放送事業者)
- 韓国エンタメ情報サイト「Kboard」の運営やIPビジネス、eスポーツチーム運営などのデジタル事業
- 親会社・資本関係
- 三井物産株式会社の100%子会社として設立
- 所在地・規模感
- 本社:東京都渋谷区神宮前6丁目25番14号(原宿エリア)
- 売上高:およそ70億円規模(2023〜2025年度の公開情報ベース)
- 従業員:60〜70名程度とされ、少数精鋭の組織構造
- 9年連続増収増益と公開しており、右肩上がりの成長トレンド
数字を細かく覚える必要はありませんが、「三井物産100%子会社の無料BS局」かつ「中規模・少数精鋭・成長中」という輪郭は、就活の企業研究でかなり重要なポイントです。
BS12 トゥエルビの番組ラインナップから見える“らしさ”
BS12 トゥエルビは、次のようなコンテンツで知られています。
- プロ野球中継(ロッテ・西武などのシーズン中継)
- 韓国ドラマ・アジアドラマ枠
- 趣味教養番組(旅・グルメ・鉄道・音楽など)
- 深夜帯のバラエティ、トーク番組
地上波キー局に比べるとマス向けの超大型番組は少ない一方で、野球ファン・韓国ドラマファン・趣味層など、「自分の好きなジャンルに強く刺さる番組がある」というのがBS12 トゥエルビの特徴です。
就活生が抱きがちな“勘違い”
就活イベントや口コミサイトを見ていると、次のような「勘違い」がよく見られます。
- 「キー局に落ちた人が行く“第二志望”のテレビ局なのでは?」
- 「規模が小さいから、できることも限られているのでは?」
- 「視聴者が少なそうで、世の中へのインパクトが弱いのでは?」
実際には、
- 三井物産グループの基幹放送事業として位置づけられていること
- 売上・利益ともに着実に伸びていること
- デジタルやIP事業に戦略的に踏み込んでいること
を考えると、単純な「規模の大小」だけで評価すると見誤りやすい会社です。
【結論】: テレビ局の就活では、「視聴率の大きさ」だけで企業を並べないことが大切です。
なぜなら、視聴率や売上規模が劣っていても、事業の成長性・働き方・キャリアの広がりという観点では、地上波キー局より魅力的なケースも存在するからです。ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社もその一つとして、「コンパクトだが攻めているメディア企業」という視点で見直してみる価値があります。
三井物産グループ×無料BS局×デジタル事業という独自ポジション
三井物産100%子会社という安定性と攻めのバランス
ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社は、三井物産100%子会社です。
この構造は、就活生にとって次のような意味があります。
- 親会社の信用力に基づく財務的な安定性
- 三井物産グループ内のネットワークや案件へのアクセス
- 一方で、テレビ局自体は数十億円規模の中堅サイズで、個人の裁量も大きくなりやすい
「巨大グループの傘の下にいながら、ベンチャー寄りの動き方も求められる」という、少しユニークな環境です。
テレビ放送だけでなく、デジタル事業も本気
公開されている採用情報やニュースリリースから読み取れる範囲でも、ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社は複数のデジタル事業を展開しています。
- 韓国エンタメ情報サイト 「Kboard」 の運営
- プロeスポーツチーム 「原宿 STREET GAMERS」 の運営
- デュエル・マスターズ関連事業やショートドラマ配信プラットフォームとの連携 など
いずれも、BS12 トゥエルビで培ったコンテンツ制作力やIP(知的財産)を、デジタルに展開していく動きだと解釈できます。

「テレビ局で“なにをしたいか”がハッキリしている人に向く
以上を踏まえると、ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社は、こんな人に向いている会社だと整理できます。
- 「とにかくテレビ業界に入りたい」というよりも、
「スポーツ/韓国ドラマ/趣味教養コンテンツが好きで、自分もその世界を広げたい」という軸がある人 - 地上波のような超巨大組織よりも、
「自分のアイデアを通しやすい規模感の組織で働きたい」人 - 放送だけでなく、
デジタルやイベント、IPビジネスを含めてメディアビジネスをやりたい人
逆に、
- 「とにかく全国の誰もが知る看板番組に関わりたい」
- 「広告収入の規模が最大のところで働きたい」
という“マスのインパクト”一本勝負の志向であれば、地上波キー局や大手配信プラットフォームの方がフィットしやすい可能性があります。
ワールド・ハイビジョン・チャンネルに「向いている人/向いていない人」と選考対策
地上波キー局・他BS局とのざっくり比較
| 項目 | 地上波キー局(例:在京キー局) | ワールド・ハイビジョン・チャンネル(BS12) | 他の無料BS局(一般的なイメージ) |
|---|---|---|---|
| 事業規模 | 売上数千億円規模、社員数数千人クラス | 売上70億円前後、社員数60〜70名程度 | 数百億円〜数十億円前後 |
| 資本関係 | 持株会社や新聞社などのグループ | 三井物産100%子会社 | 通信・家電・商社グループなど様々 |
| 仕事内容 | 大規模番組、ニュース、スポーツ、バラエティなど | スポーツ中継、韓国ドラマ、趣味教養+デジタル・IP事業 | 趣味・映画・ニュースなど、局ごとに特徴 |
| 若手の裁量 | 分業制が強く、部署によって差が大きい | 少数精鋭で若手から企画・編成に関わるチャンスあり | 局・部署によって大きく異なる |
| 働き方 | 大規模組織ゆえに制度は充実、激務部署も多い | 部署により忙しさはあるが、残業時間は比較的抑えめとの口コミもあり | 会社ごとに差が大きい |
| 向いている人 | 「マスに向けた巨大プロジェクトに関わりたい人」 | 「好きなジャンルを軸に、企画からデジタル展開までやりたい人」 | 「ニッチなジャンルや特定の視聴者層に深く刺さる番組を作りたい人」 |
(※表中の数値・傾向は、公開情報と一般的な業界知見をもとにした就活生向けの目安です)
向いている人の具体的なイメージ
向いている人の特徴
- 「好きなジャンル」がハッキリしている人
- 例:プロ野球ファンとしてBS12の中継を見てきた人
- 例:韓国ドラマ・K-POPが好きで「Kboard」を知っている人
- コンパクトな組織で“仕事の幅”を広げたい人
- 編成・制作・デジタルの垣根を越えて動きたいタイプ
- 大手グループの安定性と、チャレンジの両方が欲しい人
- ベンチャーの不安定さは避けたいが、チャレンジングな仕事はしたい人
向いていない可能性が高い人
- 社名知名度や年収の高さだけを重視して企業を選びたい人
- グループ会社間の異動や、商社とのジョイント案件にあまり興味がない人
- 「テレビ局=地上波キー局だけが正解」と考えている人
選考対策のポイント
公開されている採用ページや口コミから読み取れる限り、ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社の新卒採用人数は毎年数名程度の少数募集とされています。
選考対策で意識したいポイント
- 「なぜキー局ではなく、この局なのか」を言語化する
- 好きな番組・ジャンル・BS12らしさとの共感を具体的に語る
- テレビだけでなく、デジタル事業にも目を向ける
- 「Kboard」やeスポーツ事業など、テレビ外でのビジネス展開への興味を示す
- 少数精鋭の組織で、自分がどう貢献するかを具体化する
- 「自分の強み×会社の強み」の掛け算をエピソードで語る
【結論】: ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社の選考では、「テレビ局に入りたい人」ではなく、「この局でこのジャンルを伸ばしたい人」であることを示すと強い印象を残せます。
なぜなら、少数採用の現場では、「この人を採用したら、局の“色”が一段深まるか」という観点で候補者を見ているからです。自分の好きな番組・企画案・デジタル展開のアイデアを、恐れず具体的に持ち込んでください。
ワールド・ハイビジョン・チャンネル志望者からよく出る質問(FAQ)
Q1. 給与や待遇はどのくらいですか?
公開されている情報では、平均年齢が40歳前後、売上高70億円規模の中堅企業であり、給与水準は一般的な中堅メディア企業〜商社系子会社水準と推測されます。
ただし、具体的な金額は年度・雇用形態・職種によって変わるため、必ず最新の採用ページや説明会で確認してください。
Q2. 働き方は激務ですか?ワークライフバランスが気になります。
口コミサイトの情報を見る限りでは、部署による差はあるものの、残業時間は月10〜20時間前後という声もあります。
ただし、番組制作やスポーツ中継などの現場では、繁忙期や大型案件に応じて勤務時間が不規則になる可能性があります。テレビ業界全般に共通するポイントとして、「忙しい時期はしっかり忙しい」という前提で考えておくとギャップが少なくなります。
Q3. デジタル系の仕事に就きたい場合でも応募する価値はありますか?
ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社は、Kboardやeスポーツチームなどのデジタル事業を本格的に展開しており、テレビ局の中ではデジタルとの親和性が高い会社の一つです。
デジタルマーケティング・コンテンツ制作・SNS運用・IPビジネスなどに関心がある就活生にとって、「テレビ×デジタルの両方に関われる環境」として検討する価値があります。
Q4. 他業界からの中途での転職も現実的ですか?
中途採用情報や求人媒体には、経理・技術・企画職などの募集が出ているケースがあります。
- メディア業界経験者
- 商社・広告代理店・IT企業での企画・営業経験者
- 経理・法務・人事などのコーポレート部門経験者
などは、これまでのスキルを活かしながらメディア業界にシフトするルートとして検討できます。
Q5. ワールド・ハイビジョン・チャンネルにエントリーするべきか迷っています
もしあなたが、
- スポーツや韓国ドラマ、趣味コンテンツに強い愛着がある
- 三井物産グループという安定性と、チャレンジングな環境の両方を求めている
- 「テレビ×デジタル」の両方に関心がある
という条件に複数当てはまるのであれば、エントリーしておいて損はない会社です。
一方で、
- 「局名の知名度」「年収ランキング」だけで企業を選びたい
- 完全に広告代理店やIT企業一本に絞っている
という状態であれば、無理に選考を増やすよりも、志望度の高い企業の対策に集中した方が良い場合もあります。
まとめ:自分の「好き」と「キャリアの軸」がハマる人には、かなり面白い局
ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社は、
- 三井物産100%子会社の安定性
- 無料BS局としての成長性(連続増収)
- スポーツ・韓国ドラマ・趣味教養×デジタル事業という独自ポジション
を持つ、「コンパクトだけれど、かなり攻めているメディア企業」です。
だからこそ、自分の「好きなジャンル」や「メディア観」がこの局のカラーと噛み合う人にとっては、非常に面白いキャリアのスタート地点になり得ます。