「しりとり中に『ま、ま、ま…』と固まってしまう」。
小学生の子どもとしりとりをしている保護者は、きっと一度はこの状況を経験していると思います。私も、元小学校教員で今は2児のママとして、全く同じ場面を何度も通ってきました。
結論からお伝えすると、「まから始まる言葉」を少しだけ整理して覚えておくだけで、しりとりは単なる暇つぶしから、立派な“語彙レッスン”に変わります。
この記事では、以下の3つをセットでお届けします。
- 年齢別・ジャンル別で探しやすい「まから始まる言葉リスト」
- 親子の会話がふくらむ、しりとり中の声かけ例
- しりとりを語彙力アップの時間に変える、ちょっとしたコツ
3分ほど眺めるだけで、今夜からの「ましばりしりとり」が、ぐっと楽しみになるはずです。
しりとりで「ま…」と詰まるママへ|それって実はチャンスです
最初にお伝えしたいのは、「まから始まる言葉が出てこない」のは、とても自然なことという点です。
日常生活で「ま」から始まる言葉を意識して使う機会は、実はそれほど多くありません。
しかし、しりとりは言葉遊びの一種であり、言葉遊びは語彙力を育てる良いきっかけです。
つまり、「ま…」と詰まる瞬間は、子どもの語彙と好奇心を一歩広げるチャンスでもあります。
しりとりは、数ある言葉遊び(あいうえお作文や連想ゲームなど)の中でも、特に始めやすい遊びです。
しりとりはルールが簡単で、「ことばの最初の音」と「ことばの最後の音」を自然に意識する遊びです。
この性質が、ひらがなを覚え始めた小学生にとって、とても良い練習になります。
さらに、しりとりは親子コミュニケーションの場でもあります。
親子コミュニケーションの時間に「まから始まる言葉」を一緒に考えることで、子どもは「新しい言葉を知ることは楽しい」という感覚を育てやすくなります。
「大人も語彙に完璧である必要はなく、一緒に『まから始まる言葉』を探していけば良い」というスタンスは、子どもの安心感につながります。
【結論】: しりとり中に「まから始まる言葉」が出てこないときは、「知らない言葉を調べるチャンス」と考えて、親子でゆっくり考える時間を楽しんでください。
なぜなら、元小学校教員として、わからない言葉を一緒に調べた経験を何度も見てきましたが、その時間が一番子どもの目を輝かせる瞬間だったからです。「すぐ答えが出ないこと」が、実は語彙力アップと好奇心アップのきっかけになります。この視点の変化が、親子の言葉遊びをぐっと楽にしてくれます。
「まから始まる言葉」厳選リスト|年齢別・ジャンル別でサクッと探せる
ここからは、「まから始まる言葉」を“年齢別の難しさ”と“ジャンル”で整理したリストを紹介します。
難易度の目安
- ★:未就学〜小1くらい向け(とても身近)
- ★★:小1〜小3くらい向け(少し説明すれば分かる)
- ★★★:小3以上向けのチャレンジ語(大人がフォローして使う)
家の中のもの編(まど・まくら など)
子どもが指さして確認できる「ものの名前」は、最初に覚えたい語彙です。
📊 比較しやすい語彙リスト:家の中のもの
| ことば | 読み | 意味のイメージ | おすすめ年齢 |
|---|---|---|---|
| まど | まど | 外が見えるガラスのはめられたところ | ★ |
| まくら | まくら | 寝るときに頭をのせるもの | ★ |
| まるテーブル | まるてーぶる | 形が丸い机 | ★★ |
| マット | まっと | 足もとや床にしいて使うもの | ★ |
| マグカップ | まぐかっぷ | 取っ手のついたコップ | ★★ |
| マンション | まんしょん | 何階もある集合住宅 | ★★ |
食べ物編(まめ・マカロニ など)
「食べ物の名前」は、生活に結びつきやすく、会話もふくらみやすいジャンルです。
| ことば | 読み | 意味のイメージ | おすすめ年齢 |
|---|---|---|---|
| まめ | まめ | 小さくてコロコロした豆 | ★ |
| まんじゅう | まんじゅう | 中にあんこが入った和菓子 | ★★ |
| マカロニ | まかろに | 穴のあいた短いパスタ | ★★ |
| マシュマロ | ましゅまろ | ふわふわの甘いお菓子 | ★★ |
| マンゴー | まんごー | 南国のあまいフルーツ | ★★ |
| まぐろ | まぐろ | おすしでよく見る赤い魚 | ★ |
からだ・動き編(まゆげ・まわる など)
体の一部や動きの言葉は、ジェスチャーと合わせて覚えやすくなります。
| ことば | 読み | 意味のイメージ | おすすめ年齢 |
|---|---|---|---|
| まゆげ | まゆげ | 目の上に生えている毛 | ★ |
| まつげ | まつげ | 目のふちに生えている細い毛 | ★ |
| まわる | まわる | ぐるぐると回転する動き | ★ |
| まげる | まげる | まっすぐなものを曲げること | ★★ |
| まもる | まもる | 大事なものを守る・防ぐこと | ★★ |
| まねする | まねする | 人と同じようにやってみること | ★ |
気持ち・性格編(まじめ・まんぞく など)
気持ちや性格を表す言葉は、少しずつ増やしていきたい“ステップアップ語彙”です。
| ことば | 読み | 意味のイメージ | おすすめ年齢 |
|---|---|---|---|
| まじめ | まじめ | しっかり取り組む性格 | ★★ |
| まんぞく | まんぞく | 十分でうれしい気持ち | ★★ |
| まっすぐ | まっすぐ | 曲がらずに一直線な様子 | ★ |
| まごころ | まごころ | うそがない優しい気持ち | ★★★ |
| まよう | まよう | どれにするか決められない気持ち | ★★ |
| まけずぎらい | まけずぎらい | 負けたくない気持ちが強い性格 | ★★★ |
ファンタジー・物語のことば編(まほう・まほうつかい など)
物語やアニメに出てきやすい言葉は、想像力を広げてくれる語彙です。
| ことば | 読み | 意味のイメージ | おすすめ年齢 |
|---|---|---|---|
| まほう | まほう | 不思議な力で何かが起こること | ★ |
| まほうつかい | まほうつかい | まほうを使う人 | ★ |
| まじょ | まじょ | まほうを使う女の人 | ★ |
| まじゅつし | まじゅつし | まほうや手品を見せる人 | ★★ |
| まほうのつえ | まほうのつえ | まほうを出すためのつえ | ★★ |

今日からできる!「ま」の言葉でしりとりを語彙レッスンに変えるコツ
ここからは、「まから始まる言葉リスト」を、実際のしりとりでどう生かすかという話です。
コツ1:まずは「家の中で指させる言葉」だけで勝負する
しりとりをするときに、最初から難しい言葉をたくさん出そうとすると、保護者も子どもも疲れてしまいます。
最初は、家の中にあるものだけで遊ぶ「家の中しばりしりとり」にしてみてください。
- 「まど」「まくら」「マット」「マグカップ」「まゆげ」など、子どもが実際に見て触れるものを中心に使うと、会話が広がりやすくなります。
子どもが「まど」と言ったら、「どこのまどが好き?」と一言添えるだけで、その一回のしりとりが、立派な会話のきっかけになります。
コツ2:「知らない言葉が出たらラッキー」のルールにする
しりとりでは、ときどき子どもが知らない言葉が出てきます。
このときに「それは知らないからダメ」と言ってしまうと、子どもは新しい語彙に出会うチャンスを楽しめなくなります。
そこで、「知らない言葉が出たらラッキー」というルールを取り入れてください。
- 例:「まんぞく」という言葉が出てきたら
- 保護者:「『まんぞく』って、どんなときに使うと思う?」
- 子ども:「うーん…」
- 保護者:「おやつを最後まで食べて、『もう十分』ってうれしいときの気持ちが『まんぞく』だよ。」
このように、知らない言葉が出たときほど、語彙の意味が印象に残ります。
コツ3:1回のしりとりで“今日の一押しワード”を決めて一文を作る
語彙力アップのためには、「言葉を聞く」だけでなく、「言葉を実際に使う」ことが大切です。
しりとりの最後に、その日の「一押しワード」を1つ決めて、一文を一緒に作ることをおすすめします。
- 例:「今日の一押しワード:まほう」
- 子ども:「きょうは まほう で しゅくだいを いなくしたい」
- 保護者:「それ、すごくいいね。『まほうで宿題を消したいくらい、今日はつかれた』って気持ちだね。」
このように、「一押しワード」を文の中で使うと、言葉の意味のイメージがぐっと深まります。
やりがちなNGパターンと、やさしい言い換え
しりとりでは、保護者側が「語彙マウント」を取ってしまうことがあります。
ここでは、小学生向けには少し難しい語彙の例と、やさしい代替案をまとめます。
| 保護者が言いがちなことば | 難しさの理由 | 子どもにやさしい代替案 | 声かけ例 |
|---|---|---|---|
| マイノリティー | 抽象的で説明が難しい社会学用語 | まんが、まほう、まど | 「今日は『むずかしい言葉』より、『まど』とか『まんが』みたいに、すぐイメージできる言葉にしようか。」 |
| マネジメント | 具体的なイメージが持ちにくいカタカナ語 | まもる、まねする | 「『まもる』とか『まねする』のほうが、今の生活に近いから覚えやすいね。」 |
| マテリアル | 理科や専門分野寄りの言葉で日常感が薄い | マット、マグカップ | 「しりとりでは、お家の中にある『マット』や『マグカップ』を先に覚えよう。」 |
【結論】: 小学生とのしりとりでは、難しいカタカナ語よりも、子どもが自分の生活と結びつけやすい言葉を優先して選んでください。
元教員として、日常と結びついた語彙ほど、子どもの記憶に長く残る様子を何度も見てきました。難しい専門用語を知っていることよりも、「自分の世界を言葉で説明できること」のほうが、読解力や表現力の土台になります。この意識を持つだけで、しりとりの質が大きく変わります。
よくある質問(FAQ)|それでも迷ったときのヒント集
Q1. 「ま」以外の文字も、同じようにリストを作ったほうが良いですか?
A. すべての文字で完全なリストを作る必要はありません。
大切なのは、子どもがよく詰まりやすい文字から少しずつ語彙を増やしていくことです。
- 「ま」や「ら」など、日常で使う語が限られやすい文字を中心に、少しずつ整理すると、保護者の負担も減ります。
Q2. 小3くらいの子どもには、難しい言葉もどんどん教えたほうが良いですか?
A. 難しい言葉を教えること自体は良いのですが、必ず「意味のイメージ」とセットで伝えることが大切です。
- ただ「まごころ」という言葉を教えるだけでなく、「うそをつかないで優しくしたい気持ちが『まごころ』だよ」と、生活の中の場面と結びつけて説明してあげてください。
Q3. テレビやゲームの用語も、しりとりに入れて良いですか?
A. テレビやゲームの用語も、子どもにとっては大事な生活の一部です。
しりとりでゲームの用語が出てきたときは、すぐに否定するのではなく、一般的な言葉に広げるチャンスとして活用できます。
- 例:ゲームのキャラクター名「マリオ」が出たとき
- 「マリオって何をする人かな?」
- 「マリオが食べるものって何があったっけ?『まめ』みたいなアイテムはあったかな?」
このように、固有名詞から一般名詞へ会話を広げる工夫が、語彙力アップにつながります。
まとめ|今夜3分の「ましばりしりとり」から始めてみませんか?
最後に、大事なポイントを3つに整理します。
- 「まから始まる言葉」で詰まるのは自然なことであり、その瞬間は新しい語彙と出会うチャンスです。
- 「まから始まる言葉」は、家の中のもの・食べ物・からだや動き・気持ち・ファンタジーのことばなど、生活に結びついた語彙がたくさんあります。
- しりとりの最後に「今日の一押しワード」を決めて一文を作るだけで、しりとりは遊びから“語彙レッスン”へとステップアップします。
今日の夜は、この記事を開きながら、3分だけ「ましばりしりとり」を試してみてください。
まずは、「まど」「まくら」「まめ」のように、子どもが指させる身近な言葉から始めると、親子の会話も自然とふくらみます。
参考文献リスト
※以下は、語彙や言葉遊びの重要性を考える際に参考にしている情報源です(本文中で特定の表現を引用してはいません)。
- ベネッセ教育情報サイト:小学生の国語力・読解力に関する特集
- マイナビ子育て:言葉遊び・しりとりに関する子育て記事
- comotto(NTTドコモ):親子コミュニケーションに関するコラム
- 各種小学校国語教科書(1〜3年生)における語彙指導の実践例