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「先日」はいつまで?ビジネスメールで迷わない言葉の使い分け早見表

この記事を書いた人:高橋 健一(たかはし けんいち)

ビジネスコミュニケーション・コンサルタント / 元大手商社 営業部長

30年以上にわたりトップ営業として第一線で活躍。新人時代からの豊富な経験を基に、独立後は50社以上の企業で若手向けの研修プログラムを設計・担当。特に、顧客との信頼関係を築くための「伝わる」文書作成術には定評がある。自身の失敗談を交えながら語る、実践的で温かみのある指導が多くの若手ビジネスパーソンから支持されている。

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「お客様へのメール、『先日』で合ってるかな…?」と手が止まってしまった経験はありませんか?入社したての頃は、言葉一つにも気を使いますよね。「先日」の使い分け、悩みますよね。私も新人時代、お客様へのメールで言葉を選ぶのに30分もかかったことがあります。

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ご安心ください。この記事を読めば、もう「先日」の正しい使い方で迷うことはありません。結論は、シーンに応じて「先日」「過日」「日付」の3つを使い分けることです。大切なのは、完璧な敬語より「相手を迷わせない」という配慮です。

この記事では、あなたが明日から自信を持ってメールを書けるように、私が多くの失敗から学んだ「シーン別・敬語使い分けの早見表」をご用意しました。この記事を読み終える頃には、言葉遣いの不安が自信に変わり、よりプロフェッショナルなコミュニケーションが取れるようになりますよ。

なぜ、私たちは「先日」の使い方に迷ってしまうのか?

私が新人研修で登壇すると、質疑応答で必ずと言っていいほど「結局、どの言葉を使えば間違いないですか?」という質問を受けます。この質問の裏には、「正しい言葉を使えなかったら、常識がないと思われるかもしれない」という、真面目な皆さんだからこその不安があるのだと思います。

「先日」という言葉は、日常会話では非常に便利です。しかし、ビジネスの現場では、その「先日」という言葉の曖昧さが、意図せず相手に負担をかけてしまうリスクをはらんでいます。

実は私自身、新人時代に大きな失敗をしたことがあります。1ヶ月ほど前にお会いしたお客様へのメールの冒頭で「先日はありがとうございました」と書いて送ったところ、「高橋様、どの件でしたでしょうか?」と返信が来て、顔から火が出るほど恥ずかしかったのを今でも覚えています。

この経験から学んだのは、ビジネスコミュニケーションにおける言葉選びは、相手に「どの件だっけ?」と考えさせる時間を作らせないための『配慮』である、ということです。あなたのその悩みは、プロフェッショナルへの大切な第一歩なのです。

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【結論】もう迷わない!「先日」の不安を解消する使い分け早見表

それでは、あなたの不安を解消するための具体的な解決策をお伝えします。ビジネスメールにおける時間表現の使い分けは、いくつかの重要な言葉(エンティティ)の関係性を理解することが鍵となります。

基本となる先日という言葉は、過日先般といった、より丁寧な印象を与える言葉で代替することが可能です。これらの言葉は、ビジネスメールという敬語が求められるコンテキストにおいて、あなたの意図をより正確に伝えます。

この関係性を踏まえ、結論として以下の「使い分け早見表」を頭に入れてください。これさえあれば、もう迷うことはありません。

ビジネスメールで使う「先日」や「過日」などの言葉を、相手と時間経過に応じてどう使い分けるかを示したマトリクス図

【結論】: どの言葉を使うか忘れてしまったら、迷わず「○月△日の件」と具体的な日付を書きましょう。

なぜなら、言葉の選択で悩む時間の数秒は、相手が「どの件だっけ?」と思い出す手間に比べれば、はるかに小さいからです。敬語の本質は「相手への配慮」です。日付を書くという、この一手間が、あなたの評価を確実に高めます。

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【例文付き】今すぐ使える!シーン別・メールの書き方実践ガイド

知識をインプットした後は、具体的なシーンで使えるように練習しましょう。ここでは、新人営業の鈴木さんが遭遇しがちな3つの場面を取り上げ、「NG例文(改善前)」と「OK例文(改善後)」を比較しながら、実践的な使い方を解説します。

シーンNG例文(改善前)OK例文(改善後)改善ポイント
1. 3日前に打ち合わせした顧客へのフォローメール件名:先日の件

先日はありがとうございました。例の件、前向きにご検討ください。

件名:【株式会社〇〇】○月△日の打ち合わせのお礼(鈴木)

先日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

「先日」の使い方が適切。件名を具体的にし、日付も入れることで、相手が内容を即座に理解できる。
2. 2週間前に会食した役員へのお礼メール件名:ありがとうございました

先日はごちそうさまでした。大変勉強になりました。

件名:【株式会社〇〇】○月△日の会食のお礼(鈴木)

過日は大変有意義な機会を賜り、心より御礼申し上げます。

2週間前の場合、「先日」では曖昧。より丁寧で、少し時間が経ったニュアンスを持つ「過日」が最適。
3. 社内の先輩への報告メール件名:例の件

先般お話しした件、先方よりOKが出ました。

件名:【ご報告】A社案件の件

お疲れ様です。先日お話ししたA社案件、先方より正式にOKをいただきました。

社内報告で「先般」は少し硬すぎる。「先日」や、より砕けた「この間」が適切。件名も具体的にする。
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【Q&A】「先日」にまつわる、あと一歩踏み込んだ疑問

最後に、研修などでよくいただく補足的な質問にお答えします。

Q. 「この間」はビジネスで使っても良いですか?

A. 使えますが、相手を選びます。「この間」は「先日」よりも少し砕けた、話し言葉に近い表現です。そのため、社内の親しい先輩や同僚に使うのは問題ありませんが、社外のお客様や目上の方に使うのは避けた方が無難でしょう。

Q. 「先頃(さきごろ)」との違いは何ですか?

A. 「先頃」は「先日」とほぼ同じ意味ですが、より新しい出来事に対して使われる傾向があり、ニュースなどの改まった文章で使われることが多い言葉です。ビジネスメールでは、「先日」や「過日」を使う方が一般的です。

Q. どの言葉を使うか忘れてしまったら、どうすれば良いですか?

A. 何度もお伝えしますが、迷ったら必ず「○月△日の打ち合わせでは」のように、具体的な日付を記載してください。これが、あらゆる場面で通用する最も安全でプロフェッショナルな方法です。


まとめ

「先日」という言葉の使い方で迷ったら、この記事で紹介した①相手との関係性、②時間的な距離を考え、「使い分け早見表」を思い出してください。

言葉遣いは「相手への配慮」の具体的な表れです。今日学んだこの小さな知識が、あなたの信頼をこれから大きく育てていくはずです。自信を持って、明日のメール作成に臨んでください。応援しています。

この記事の「使い分け早見表」をブックマークして、いつでも見返せるようにしておくことをお勧めします。

[参考文献リスト]